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【Vol.3】ルールのちょっとした秘密

「#ちょっと見てみぃひん?」は、皆さんが少しでもラグビーを身近に感じれるようにチームやラグビーそのものについて綴るコラムです。
ざっくばらんに、堅苦しくなく、友達や知り合いから「ちょ、これ見てみぃひん?」っと誘われた感じで見てもらえると嬉しいです。

まいど。広報の菊地です。

今回はラグビーのルールついて触れたいと思います。

みなさんラグビーを見ていて思いませんか?
ルールめっちゃ難しいって。

いや、難しいですよね。
正直競技してる選手たちも試合中に「え?」と思うことがあります。

なぜ選手も「?」になるのかというと、実は数年に1回というペースでルール改正が行われているのです。
ひどいとき(笑)は毎年変わります。

その中でも一番有名なルール変更と言われているのは得点の点数です。

みなさん知っていましたか?
トライって初期は0点だったんですよ。
五郎丸ポーズで一躍有名になったコンバージョンキックも得点がなかったんですよ。
※コンバージョンキックとは、トライした後にトライした位置からトライラインに対して垂直線上でHポールに向かって蹴るキックのことです。



実はその昔、コンバージョンキックを蹴るための挑戦権…キックを試みる(トライする)ための権利を得る為に存在しておりました。
だからトライ(try)という名前の得点方法になっています。

そして、その後に蹴るコンバージョンキック。
こちらも昔は得点ではなく、入ったら勝利が確定するといったルールになっていたそうです。
コンバージョンとは直訳で変換とか転換を意味するのですが、ビジネス(マーケティング等)の場面ではCVと表記され、成約や最終的な成果という意味を持っております。
色々諸説ありますが、こちらもそのキックが入ることで「挑戦権が勝利に変換する」や「最終的な成果=勝利」という解釈からこのような名前が付いたとも言われております。

トライをしてもコンバージョンキックが入らない限り勝つことができなかったと思うと、キッカーへのプレッシャーはとんでもなかったでしょうね。
私はキックを蹴らないポジション(現役時はFL)でしたが、キッカーだったらこのプレッシャーには耐えれなかった気がします。(笑)
当時ルールを考えた人に言いたいです。






いや、きびし!






とはいえ、今となってはコンバージョンの成功本数が勝負の分け目だったりと、得点方法が分かれていることもラグビーの醍醐味の1つとなっているのも事実です。
ルールを変えていこうと言い出した人…ナイスです。

そこから紆余曲折があり、トライが3点だったり4点だったり、コンバージョン成功で追加の2点だったりと変化を遂げ、今の得点※にたどり着いた形になります。
※2021年現在はトライは5点、コンバージョンキック成功で2点です。


実はこうやって(語彙力なくすみません。)ルールの名前から、背景や内容を読み取ることができるものも多いです。
他にもそういったルールがあるなぁと気が付きましたか?

ラインアウトで、フッカーの選手がボールをまっすぐ投げ入れない反則を、”ノットストレート(まっすぐじゃない)”
タックルされた選手がボールを離さない反則を、”ノットリリースザボール(ボールを手放していない)”
味方選手がタックルされないように相手選手の邪魔をする反則を、”オブストラクション(妨害)”

などなど、意外と言葉のままに意味を持っています。
ただ、試合中大男たちがおしくらまんじゅうのように集まるので見えずらいのは間違いないです。

会場でも反則名がスクリーンに表示されるので、その反則名からどんな反則だろう?なんでこんな名前なんだろう?って考察してみるのも面白いかもですね。

ちなみに危険な反則をして10分間の退場になるラグビー特有のルール”シンビン”※水球もシンビン制度ですね。
こちらは英語を2つ繋げた造語なんですが…これもそれぞれを考えると「あ~」ってなります。

つづりは”sin-bin”
sinは罪や違反、binは入れ物や瓶を意味します。
つまり、”罪を犯したもの(人)を入れる入れ物”と訳すことができます。

なのでシンビンをもらった選手は、特定の範囲内で座っていないといけないんです。
小さな刑務所をイメージしてもらえるとわかりやすいかもですね。(笑)

今回の冒頭でラグビーのルール改正は頻繁に行われることを書きましたが、まさに今現在進行形で改正されています。
どんなルールなのか興味がある方は、レッドハリケーンズ大阪の李選手がInstagramでわかりやすく説明してくれていますので、そちらを参照してもらえると嬉しいです。

新ルールについてはコチラ↓
李選手Instagram



今回はルールについて触れてみました。
ルールは色々あるものの、わからずとも楽しめる魅力がラグビーにはたくさんあります。
会場に足を運んでいただき、体がぶつかる”音”を楽しんでもらえると嬉しいです!
今回も読んでいただきありがとうございます。

ほな!