【Vol.2】選手の体の管理って??

「#ちょっと見てみぃひん?」は、皆さんが少しでもラグビーを身近に感じれるようにチームやラグビーそのものについて綴るコラムです。
ざっくばらんに、堅苦しくなく、友達や知り合いから「ちょ、これ見てみぃひん?」っと誘われた感じで見てもらえると嬉しいです。
まいど。広報の菊地です。
今回は我らがレッドハリケーンズ大阪の選手の体に関することに触れていきたいと思います。
9月1日(水)、ついに新しいチームとして外国人選手含むほぼ全員が合流し、1月開幕のリーグワンに向けて練習がスタートしました。
単純にクラブハウス内の人が増えたこともありますが、新たにチームがスタートする高ぶりがクラブハウス内を活気づけた印象でした。
私自身6月からチームに加入したので会ったことがない方へ挨拶をしていると…
???「Hi‼ Minnna,gennkidatta!?」
と意気揚々に入ってきた人がいます。
私は初見だったので(いや、チーム戻る前に選手コーチの顔ぐらい予習しろよと、5月の自分に突っ込みたいですね。)その方を見たときにこう思いました。
菊地の心の声「あ、挨さ………え、いや、でっっっっっっっっっか!!!」
なんと、その方はヨハンアッカーマンHCだったのです。
信じられますか?スポーツチーム、ましてや屈強な男たちで集まるラグビーチームのヘッドコーチが誰よりも大きいんですよ?
背も大きいし、体も大きいし、腕太いし、手でかいしと、本当に大男という言葉が1番似合う方です。
そんなヨハンは「情熱的で、気さくで、相手がどんな人でもリスペクトを忘れない素晴らしいハートを持っている。」とチームでもいろんな人から尊敬されている人格者です。
MTGでもこう話していました。
「自らモチベーションを上げられない者はここにいるべきではない。自分がなぜここにいるのかをしっかり考えて、朝起きる度に「さあやるぞ」という気持ちにならないといけない。コーチや他の選手に鼓舞されてから頑張るようではここにはふさわしくない。
南アフリカではコロナが猛威を奮って、病気で苦しむ人だけでなく職を失ったり心が病んでしまう人もいる。そんな中で、こうやって自分たちがやるべきことに力を注げることに全員が感謝をしてハードワークしていこう。」
アスリートにとって当たり前のことだと思われる方もいるかもしれませんが、ヨハンの口から聞くとより一層重みを感じます。
ヨハンの一言一言を真剣に聞く選手たちの様子を見ると、なんでレッドハリケーンズが昨シーズン大躍進したのかわかった気がしました。
そんな方と一緒に仕事できることは非常に光栄ですし、ヨハンからいろんなことを学びたいと思います。
毎回のように話は少し逸れましたが、ヨハンだけでなく選手も本当に大きな人たちが多いです。
ラグビー選手って周りにいない方からすると、ちょっと異常なぐらい大きいですよね。
ラグビーは矛盾を集めたようなスポーツなんです。
体重を重くしていかないといけないのに、速く長く走れ。
たくさんのカロリーを取らないといけないのに、体脂肪は落とせ。
ボールは前に投げるな、前にボールを運びたいなら蹴れ。
いや、無理やってwww
と、突っ込みたくなるような矛盾が多いので本当に大変です。
なので、めっちゃ走ってめっちゃ筋トレして、体重落とさないように食事もしっかり取って、脂肪つけないように栄養素も気にして生活しています。
中でも脂肪はパフォーマンを下げる1つの要因として注視しているので、”あるもの”を使って定期的に脂肪を測定しチーム内でも管理を行っています。
その”あるもの”がこちら。
え、なにこれ?w
そう思った方、安心してください。
私も初めて見たときはそう思いました。
体脂肪の測定だからと言うんだからもっとすんごい機械かなと思ってたかもしれませんが、実はこの機材で選手の脂肪を可視化しています。
これを使った測定のことを「skinfold(スキンホールド)」と言い、文字通り皮下脂肪を測定するために使います。
内臓脂肪まではさすがに測定できないのですが、皮膚の下についている脂肪がどのぐらいあるのか8ヶ所(以下、参考)測り、その合計値でスコアを付けていきます。
(測定箇所)
・上腕前
・腕うら
・肩甲骨
・胸部
・腹部横
・腹部前
・太もも
・ふくらはぎ
これを定期的に測り、選手の体脂肪がどのぐらいあるかを管理しています。
全身の脂肪を測るので、ケガの影響で腕には脂肪がないけど、足には脂肪あるみたいな選手も少なからずいます。
そういった選手は自主トレで足を中心にトレーニングしていくと自分の弱点が補える…skinholdの数値はこういった使い方できるのです。
大体ですが、いわゆるバッキバキ(体脂肪一桁%ぐらい)の人で50以下、ぷよぷよしてる人100付近と思ってもらえるといいかなと思います。
ただ、先ほども書きましたが測定する場所がかなり多くあるので、腕はめっちゃ脂肪ないけど、足はめっちゃ脂肪あるみたいなタイプの人もいるので、数字が低いからと言って腹筋が割れていないことも多々あります。
ラグビー界では有名でいろんなチームで採用されていますので、バッキバキの体の選手がいたら、「あーあの人skinhold70ぐらいやなぁ」とドヤ顔で知人に自慢してください。
他にも自分の体がどこまで動くのか(可動域があるか)などを測るファンクショナルテストと呼ばれる測定や、自分の筋肉がどのぐらいのパワーがあるかを測定できるBIODEX(バイオデックス)、もちろん普段のウェイトトレーニングなど、日々様々な測定を基に体を維持向上できるようトレーニングメニューが組まれております。
これをまとめて分析してメニューを考えるS&Cコーチやメディカルスタッフ、そして栄養士の方々には本当に頭が上がりません。
この人たちがいるからこそ選手の大きな体が作られているといっても過言ではありません。
本当にありがとうございます。
今回は選手の体について触れてみました。
選手本人や、チームスタッフについても今後触れていきたいと思っていますので、楽しみにしていてください。
今回も読んでいただきありがとうございます。
ほな!