【Vol.1】ラグビーの「実は・・・」
「#ちょっと見てみぃひん?」は、皆さんが少しでもラグビーを身近に感じれるようにチームやラグビーそのものについて綴るコラムです。
ざっくばらんに、堅苦しくなく、友達や知り合いから「ちょ、これ見てみぃひん?」っと誘われた感じで見てもらえると嬉しいです。
まいど。広報の菊地です。
前回はなぜこのコラムを書くようにしたかという部分をお伝えしたので、改めて今回から正式にラグビーについてのコラムスタートとさせてください。
突然ですがみなさん、ラグビーってなんで始まったか知っていますか?
なんでラグビーって名前なのか、ジャージの秘密…そしてラグビーでは有名な「ノーサイド」という言葉にはちょっとした秘密があるのはご存じでしたか?
初回はそんなラグビーそのものについて書いていこうと思います。
まずラグビーの元となった事件は今から遡ること198年前、1823年に起きました。
当時イングランド中部に位置する、とある学校でフットボールが行われていました。
その学校の名前は”ラグビー校”
この時に行われていたフットボールというものは、手や足を使ってボールをゴールに運ぶスポーツのことなのですが、「ボールを持って走ってはいけない」というルールがあったそうです。
しかし、当時フットボールをプレイしていたウィリアム・ウェブ・エリスは、何を思ったのかボールを持ってゴールに向かって走り出したのです。
…はい、これがラグビーの起源ですw
諸説がありなので、この話が確実に起源である証拠はないようなのですが、これが一番有名な起源です。
他にもルールが統一されていなかったフットボールをルール統一しようとしたら、今でいうサッカーとラグビーに分かれたという説もあります。
ラグビー校にはボールを抱えたエリスの銅像まで建っているので、当時エリスさんも今のラグビー選手同様に血の気が多かったのかもしれませんね。
いずれにせよエリスさんがボールを持って走ったことから、様々な進化を遂げて今のラグビーがあるのは間違いないです。
その証拠に、2019年に日本で行われたラグビーワールドカップの優勝国に贈呈される優勝カップの名前は「Webb Ellis Cup(ウェブ・エリス・カップ)」と言います。
この優勝カップに当時優勝した南アフリカの選手たちが、大量のお酒を入れてロッカールームで回し飲みする光景が懐かしいです。
今回の話とは全然関係ないのですが、早くコロナがなくなった日常が戻ってきてほしいですね。
チームのみんなで勝利を肴にお酒を飲みたい次第です。
話は少しそれましたが、そんな英国紳士がやっていたスポーツなのもあり、実はラグビーのジャージには襟がついていたのはご存じでしょうか。
今となってはジャージの改良も図られ、なくなってきているのですが数年前から早稲田大学が襟を復活させたりと、少しずつクラシックタイプのジャージもちらほら見るようになってきました。
あの襟…実は意味があるんです。
ラグビーにはアフターマッチファンクションと言って、「試合の登録メンバーや関係者、相手チームの試合登録メンバーや関係者、レフリー」の三者で試合後すぐに立食パーティーのようなものがあります。
本当にすぐです。私が体験した中での最速は試合終了の40分後でしたw
「試合をするのも自分たちだけではできない」、「終わったら敵味方審判関係なくみんなラグビーが好きな仲間」として、互いのプレーを讃えあうような場が設けられているのです。
ドレスコードも決まっており、全員チームスーツに着替えネクタイもちゃんとして参加しなければなりません。
そうなんです。そのドレスコードに合うようジャージには襟がついているのです。
英国紳士ならではの考えですが、「紳士がやる野蛮的なスポーツ」と称されたことも少し納得ですね。
そんなアフターマッチファンクションは、今となっては大学生でも行われている文化ですが、元はイギリスをはじめ海外で主流となっていた文化なんです。
それを目にしたとある日本人がその文化に感銘を受け、日本に持ち帰ったことから広まった言葉があります。
それがノーサイドという言葉なんです。
実はノーサイドは和製英語であり、海外では使われない言葉なのです。
試合会場で隣にいる外国人の方と仲良くなってノーサイドと言っても「???」という顔をされると思うので気を付けてください。
でも「試合が終われば敵味方なく健闘を称えあう」を意味を持つノーサイドってめちゃくちゃいい言葉ですよね。
ちなみにもう一つの代名詞でもある「one for all, all for one」はフランスの三銃士という物語からきた言葉で、ラグビーというスポーツから生まれた言葉ではありません。
これの意味もよく「1人はみんなのために、みんなは1人のために」と訳されるのですが、元神戸製鋼の平尾誠二さんは自身が書いた本の中で以下のように話しています。
「one for all, all for one」ふつうはこれを「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」と訳す。
でも、私は、前半はいいとしても後半はこのように訳すべきだと思っている。
「みんなはひとつのために」つまり、みんなは「ひとりのため」ではなくて、「ひとつのため」、すなわち共通の「目的」のためにがんばるという意味なのだと……。
(『理不尽に勝つ』平尾誠二/PHP研究所)
これを見たとき震えました。
解釈は人それぞれなので決してこの考えも答えの一つだと思うのですが、私はこれだと思いました。
そして、それはラグビー以外の部分でも通じるところであると改めて感銘を受けました。
ラグビーは人を成長させるスポーツをよく言われるのですが、引退した後もなお成長させてくれるとは思ってもなかったので、よりラグビーが好きになった瞬間でした。
またまた少し話はそれましたが、そんな日本で広まったこの2つの言葉は日本らしい非常にいい言葉です。
そしてラグビーに限らずスポーツに限らず日常生活でも忘れることなく意識していきたい言葉です。
人生いろんなことがありますし、神様じゃないので毎回毎回は正直無理なのですが、ノーサイドの精神を忘れずにいきましょう!
仕事やスポーツ、何かに打ち込んでいることでは「one for all, all for one」でいきましょう!
今回はラグビーの起源や、ラグビーでよくつかわれる言葉を紹介させてもらいました。
今回も読んでいただきありがとうございます。
次回は我がチーム、レッドハリケーンズ大阪のことに触れたいと思います。
ほな!