【U15クラス】7月活動レポート

【今月の練習内容】
今月は「ゲイン(前進)してボールを早く出す」を中心テーマに、月曜は個人スキル(ラン・タックル)、金曜はブレイクダウンと状況判断に取り組みました。ゲームの理解については、月曜・金曜どちらの日にも共通して取り入れています。
金曜は、ウォーミングアップの前に15分間「ラグビーを考える時間」を設けました。トライを取るためにボールを前に運び、そのために相手の守りを崩すという目的から逆算して、どうすれば崩せるのかを二人組で話し合ってもらう時間です。
ここでは、どのチームにも必ずある守りの形(セオリー)を先に共有したうえで、それを崩す条件として ①ゲインライン上で戦う ②早くボールを出す この2つを全員の共通言語にしました。そのうえで、実際のドリルとゲームで再現できるかを確かめています。
月曜は個人スキルを徹底しました。特に力を入れたのが、あえて不利な状況を作ってからのタックルです。ディフェンス(守り)が一歩ずれた状態からスタートさせ、試合で必ず起きる「間に合わない場面」をどう止めるかに取り組みました。意識するポイントは「顔を上げる」「相手の行き先を先読みしない」「当たった後に2〜3歩は足をかき続ける」の3つに絞っています。
また今月は、3か月間積み上げてきたロングパス(長い距離のパス)のテストを実施しました。左右それぞれ10m→12m→15mと距離を伸ばし、前回の自分の記録を超えられるかを確認しています。
月の後半は、声によるコミュニケーションを大きなテーマにしました。「外が余っている」「余っていないので内側から仕掛けてほしい」この2つを決まった合図の言葉にして、毎回のプレーで必ず誰かが声を出す、というルールでゲームを行っています。
【選手の成長・コーチからのひとこと】
ロングパスのテストでは、3か月の積み上げがはっきりと結果に表れました。飛距離はほぼ全員が伸び、15mを投げ切れる選手も増えています。ボールを受けるコーチが「手が痛い」と言うほどで、成長を本人たちが実感できる良い機会になりました。
次の課題は精度です。上手な選手は投げる先を先に一度見て、キャッチしてからもう一度見て投げている——この「2回見る」習慣を、これから全員のものにしていきます。
声の面でも大きな変化がありました。ゲームを重ねるごとに合図の声が明らかに増え、「さっきよりなぜ大胆に攻められたと思う?」と聞くと、「声を出すのが早かったから」と選手自身が理由を言葉にしていました。ボールに触らない外側の選手こそが、チーム全体の動きを変える意識が芽生えてきたことは、大きな前進です。
そして今月、一番伝えたかったのは声の「質」についてです。ゲーム中に「ミスするな」「ちゃんと取れ」という声が出る場面がありました。ミスをした本人が一番わかっている。それは自分の気持ちを外に出しているだけで、チームを良くする声かけではない。だからこそ「じゃあ次はどうしてほしいのか」まで伝えよう、と話しました。あわせて、上級生が下級生に教えることは、回り回って自分のプレー環境を良くすることにつながる、という話もしています。技術は着実に上がってきているので、次はチームとしての力を引き上げていく段階です。
タックルの振り返りでも、「足が止まっていた」「頭が下がっていた」と、原因を選手自身の口から出せるようになってきました。ミスをして終わりにせず、原因を言葉にして、次に直して、もう一度挑戦する。この繰り返しこそが、上達の一番の近道だと考えています。
【来月の予定】
8月は合宿やお盆休みが入り、練習できる日が限られます。だからこそ一回一回の密度を上げ、ここで積み上げたことを合宿や所属チームの活動で活かせる状態にしていきます。
技術面では、ロングパスの「精度」、タックルの「レッグドライブ」を重点に据えます。
声の面では、決まった合図が出せるようになった次の段階として、「ギリギリまで仕掛けて」「斜めに走って」といった、状況に合った具体的な声かけができるようになることを目指していきます。
【りょうたコーチより】
いつも温かいサポートをありがとうございます。中学生年代は、技術だけでなく、自分で考えて判断する力、そして仲間との関わり方が大きく育っていく時期です。だからこそ今月は、プレーの上手さと同じくらい「どんな言葉を仲間にかけるか」を大切に伝えてきました。
安全面については、猛暑が続いておりますので、練習中は「喉が渇く前に飲む」を徹底し、こまめな給水と休憩を挟みながら進めています。ご家庭でも、練習前後の体調について気になることがあればいつでもお知らせください。
8月もどうぞよろしくお願いいたします。




