試合レポート

試合結果・日程

トップリーグ 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

レッドハリケーンズ大阪

レッドハリケーンズ大阪

25

試合終了

6 前半 3

19 後半 21

24

神戸製鋼

神戸製鋼

1129日(日曜)14:00-

神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

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試合レポート

【トップリーグ第3節神戸製鋼戦】クリエル選手

トップリーグ第3節神戸製鋼コベルコスティーラーズとの阪神ダービーが神戸総合運動公園ユニバー記念競技場(兵庫県)で行われた。

前半2分、先制は神戸。ドコモペナルティーからPGを決めドコモ0-3神戸とする。5分、神戸のオフサイドによるアドバンテージをもらったところで(12)パエアがドロップゴールを狙うも失敗。その後、敵陣に攻め込み長い攻撃の後、神戸がペナルティー。敵陣22mゴール正面からのPGを(15)才口が決め同点とする。一進一退の攻防が続きゲームが動いたのは、16分、敵陣22m右端での神戸ペナルティーからPGを選択し才口が決め、ドコモ6-3神戸と逆転に成功する。その後、モールで押し込まれる場面もあったが、両チームトライを挙げることはできずドコモペースのまま前半が終了した。
後半開始早々(10)佐藤善仁から(5)朴、(14)渡辺と繋ぎ、渡辺がライン際のスペースがないところを抜け出し、相手を振り切りながらトライ。ゴールは失敗したが、ドコモ11-3神戸とリードを広げた。4分、ドコモのキックがダイレクトタッチとなり、自陣で神戸ボールのラインアウト、ピンチを迎える。しかし、神戸がラインアウトからバックスに展開したボールを佐藤善仁がインターセプトし一気に敵陣へ攻込む。ハーフウェイライン付近で渡辺へ繋ぎ、渡辺が相手をかわしながらゴールライン右端へ滑り込むもあと数十㎝足りずラックとなり、(9)井之上が(13)クリエルへ繋ぎディフェンスを押し込みトライ。才口のゴールも成功し、連続トライでドコモ18-3神戸としリードを15点に広げた。
14分、ドコモが自陣でペナルティーを犯し神戸がタッチに蹴り出しラインアウト。モールで押し込まれ、ペナルティートライを許しドコモ18-10神戸とされるが流れはドコモ。
22分、ドコモマイボールスクラムからバックスに展開。クリエルがグラウンド中央を抜け出し、一気に敵陣ゴール前まで持っていき相手に捕まりながらサポートしていた井之上へオフロードパス。そのまま井之上が中央へトライ。才口のゴールも決まり再びリードを広げ、ドコモ25-10神戸とする。
しかし26分、(7)辻井がシンビン制度適用で10分間の一時退出となり33分、37分と神戸に連続トライを奪われ、ドコモ25-24神戸と詰め寄られるも1点差を守りきり、ドコモ25-24神戸で競り勝った。
マン・オブ・ザ・マッチには、見事なトライを挙げた渡辺が選ばれた。

選手・コーチのコメント

下沖 正博 監督

神戸という地で、会社の関係も含めて多くの方々が会場にお越しいただいた中で神戸製鋼と試合ができたことを非常にうれしく思っている。
今日の試合は、プレシーズンリーグから負け無しの神戸製鋼に対しチャレンジャーとして臨みました。今回試合に出られないメンバーの為にも、試合に出る23人が体を張ろうと試合に臨んだ。
前半は少し簡単なミスが出て、敵陣にキックで入るもアタックの継続ができなかったが、後半最初の5分までに2トライを取り自分たちの形を作ることが出来たので、選手たちは自信を持ってプレーしてくれた。次のトヨタ自動車戦に向け、今回出た課題を修正し臨んみたい。

Q.ポラード選手が出場しなかったことについて
A.今日の試合は選手交替しづらい状況だった。あらかじめどの時間で交替するかは決めていないが、ポラードが入ることによって、敵陣で安定して戦えるという強み(キック)がある。後半、点差によってはポラードを入れて敵陣で戦いたいと思っていたが、佐藤(善)のディフェンスとエリアマネージメントが非常に良かったことと、外国人枠の関係もあり非常に難しい選択だったが、ポラードを使わないと判断した。
フォワードが前半から相手の大きなフォワード陣に対して非常に頑張ってくれたこともあり、前半から出場していたファンデルヴァルトがかなり疲れていたため、彼をサポートするためにもブルソーを起用して、フォワード2枚体制をとった。
色々なプランを用意していたが、最終的には点差や状況をみて今回の体制となった。

Q.ポラード選手とクリエル選手が同時に出場することはあるのか?
A.展開によって、フォワードが優位に戦えている、もしくは疲労がそれほど出ていない状況であれば、今日の試合でもポラード選手を入れて、ポラード選手、クリエル選手というバックスプランもあったが、今日の試合に関してはそのプランは選択しなかった。今後はそういったプランもうまく使いながら、外国人をバランスよく起用していきたい。

Q.クリエル選手について
A.今日の試合に関しては、彼が持っている力の20%~30%くらいだと思っている。練習中に見る彼の姿は非常にキレもあり、ボールを持てば必ずゲインが出来る選手だが、今日の試合ではボールを持った瞬間に相手にタックルされる場面が多かったので、今後は出来るだけ彼に余裕を持ってパスをして、彼がもっとスペースに対して走っていけるようにしていきたいと思っている。そこは今日の試合での修正点だと思う。

渡辺 義己 ウイング (ゲームキャプテン)

素晴らしい環境と多くのお客様の前で試合ができたことをうれしく思っている。
本日の試合は、過去2試合ゴール前のエリアでミスが多く、得点に結びつかなかったので、その部分を一週間かけてしっかり修正した。ボールキャリア、サポートの精度が上がり、最後までトライを取りきることができことで勝利につながったと思っている。試合の最後にトライで追い詰められたところもあるので、浮き沈みがないように準備し次節のトヨタ自動車も勝ちきりたい。

Q.キヤノン戦の敗戦について
A.キヤノン戦では22mに入ったところで、トライを取りきることが出来ず、逆にミスをしてしまい相手に得点を与えてしまったので、そこが勝つチームと負けるチームの差だと学んだ。今週一週間はディフェンスに重点を多く置くより、アタック、特にボールキャリアのところを意識して練習に取り組んだ。どんな練習でもインゴールでボールを置いてトライをすることを心掛けた。

Q.今日の試合のトライとトライできなかったプレーについて
A.今日のトライについては、ボールをもらった時、タッチライン際だったのでカットインしようかと思ったが、相手選手が滑ったのが見えたので、飛び越えたら抜けることができると思った。あとはスピードが出ていたのでタッチラインとのスペースは狭かったが、思い切って外で勝負したらうまくいった。
トライできなかったプレーについては、佐藤(善)がうまくインターセプトしてくれた瞬間、トライができるとよぎったが、ハンドオフでスピードが上がったことにより足がもつれてしまい、勢いで飛び込んだが、あと50㎝届かなかった。このままではペナルティーを取られると思い、トライを諦め仲間に任せた。僕自身も少し惜しいことをしたと思っている。

Q.今日の試合で1点差になったときのチームの雰囲気や自身で行った声掛けなどは?
A.最後のトライを取られる前から時間と点数とで勝利も見えてきたが、チーム内で少し焦りもあったので、落ち着いてしっかりプレーしようと声を掛けた。
最後にトライを取られた後は時間も少ないので攻めてくると予想できたが、今年はディフェンスでもある程度の強みを感じているので、ディフェンスラインを整備しノミネートをしっかりしてディフェンスできれば止めることができると思っていた。
キックオフからしっかりとチェイスし、タックルをして、ノミネートをしてディフェンスラインのスピードを上げるということを意識した。

○マン・オブ・ザ・マッチ受賞について
うれしく思っている。ただ、個人の力で受賞できたものではなく、チーム全体でハードワークした結果なので、チームの皆に感謝したい。

○ファンのみなさんへ一言
いつも応援ありがとうございます。次はホームでの戦いです。
皆様の声援が選手の力になりますので、これからも応援よろしくお願いします。