試合レポート
試合結果・日程ワイルドカードトーナメント トヨタ自動車ヴェルブリッツ
レッドハリケーンズ大阪
36
試合終了
26 前半 10
10 後半 17
27
トヨタ自動車
1月25日(日曜)14:05-
試合レポート
ドコモにとって初めてのワイルドカード。ここからの戦いは負ければシーズンが終了となる厳しい戦い。1回戦の相手はトップリーグ6位の強豪トヨタ自動車。11位のドコモはチャレンジャーとして戦う。
前半開始早々、ビッグチャンスが生まれる。トヨタボールラインアウトにプレッシャーをかけ、こぼれ球を確保した(1)松川功がビッグゲイン。さらにそこからフォワード・バックス一体となった連続攻撃で最後は(13)パエアが強さを見せトライを決めた。(15)才口のゴールも決まり、7対0とする。さらに7分、ピンチの場面で(11)茂野が相手パスをインターセプト。約70mの独走トライを決める。才口のゴールも決まり、14対0と試合の流れをつかんだ。12分にPG、33分にはトライを決められ14対10と追い上げられるが35分、才口のキックチャージで軌道の変わったボールを(14)渡辺がキャッチしカウンターアタック。渡辺がゲインし、そこから連続攻撃でワイドに展開し、(8)イオンギがタックルされながらもオフロードパスを渡辺に通し、渡辺が相手タックルを振り切ってトライ。さらに前半終了間際には自陣深くまで攻め込まれるがターンオーバーし自陣から展開する。(12)清瀬→(4)朴→清瀬→(7)川田とつなぎ大きくゲイン。そこから出たボールを(10)ホッブス→(5)熊谷とつなぎゴール前まで迫る。ここでトヨタがペナルティを犯し、イオンギが速攻をしかけトライ。ゴールも決まり26対10とリードして折り返した。
後半に入り2分、連続攻撃から敵陣に攻め込みラックサイドを(9)辻埜が突き、相手ディフェンスをひきつけ茂野にパス。茂野から渡辺につなぎトライ。才口のゴールも決まり33対10と引き離した。しかし、ここからトヨタが反撃。11分、19分にドコモゴール前のラインアウトからモールを押し切られ2トライを返される。その後も何度もトヨタに攻め込まれるドコモであったが粘りのディフェンスで得点を許さない。34分、ペナルティキックを得てペナルティゴールを選択。約50mのペナルティゴールを(23)フィルヨーンが決め36対22と14点差にする。38分にトライを奪われるが、その後のトヨタの猛攻撃を止め切りノーサイド。ワイルドカード1回戦を突破した。
下沖 正博 監督
本日は大阪での試合ということで多くのファンのみなさまに応援いただくなかで、トップリーグ6位のトヨタに勝利することができ非常にうれしく思う。また、次の試合に向け良い準備をしてNECに勝利したい。
Q、前回の対戦を踏まえ相手をどのように分析し、どのように攻略しようとゲームプランを立てたのか?
トヨタはトップリーグ6位でタックル成功率やターンオーバー数がトップリーグ2位で、非常にディフェンスの良いチームに対し自陣で戦うのはリスクがあると考えた。1stステージで対戦した時も自陣でアタックをすることが多く、結果的に自滅して失点をしてしまった反省を踏まえ、キックを有効的に使いながら敵陣に入り、一旦敵陣に入ると自分たちのアタックシェイプを使いトライを取りに行くことをチーム全体に伝えた。
Q、エリアをとり、その後はボールポゼッションを高めるということか?
はい。刻んでいくという試合運びもあるが、マインドセットとしては自分たちで攻めトライを取りにいくことをチーム全体に話をした。実際に選手たちが遂行してくれたことに感謝しているし、選手のおかげで勝つことができたと感じている。
Q、昨年のこの時期は入替戦だったが、本日の試合はどのような精神状態だったか?
この時期にトーナメントにいるのことは初めての経験なので、私も選手も緊張感はあった。チームの雰囲気としては、良い緊張感の中でリラックスしており、自分たちが準備してきたことを出すだけという雰囲気だった。
Q、監督から見て何が一番変わり勝てるようになったと感じているか?
1stステージでは、選手たちは戦術を理解していたが、それを実行するスキルや状況判断に課題がでてウインドマンスで修正した。2ndステージでも質を落とすことなく、1日1日を大切にスキル面を疎かにせず取り組んだ結果が試合の結果に表れてきたと感じている。今までは練習でミスがあっても流してしまうことがあったが、今はそのような雰囲気は一切なく、日々成長を感じている。
Q、ホッブスの怪我がなくてもフィルヨーンに交替したのか?
替え時を考えていたタイミングでアクシデントがあったので交替した。
Q、ホッブスを先発した狙いは?
それぞれに良さはあるが、フィルヨーンの先発が続いていたので相手に分析されていたこともあり、アタックのテンポを変えるために変更した。決してフィルヨーンのパフォーマンスが悪いから変更したわけではない。
才口 將太 フルバック (ゲームキャプテン)
本日の試合は、負ければ終わりというトーナメントできっちり勝てたのはチームにとってすごく大きいことでうれしく思う。
僕たちはチャレンジャーの立場なので、80分間ひた向きに自分たちのラグビーをすることをターゲットにして試合に臨んだ。
予想はしていたが、相手のキープレーヤーがボールキャリーしてくる場面で少しゲインをされたり、トライを取られたりした場面があったので、次回の試合までにディフェンスラインを整備して、次回もチャレンジャーらしく、ひた向きなプレーで勝利を目指したい。
Q、後半の15分、トヨタゴール前正面でのペナルティーでスクラムを選択した理由は?
点数差が近ければペナルティーゴールを選択したと思うが、フォワードから「スクラムを選択したい」と話があり、この試合はトライを取りに行くことをチームとして掲げていたのでフォワードを信じてスクラムを選択した。
Q、スクラムトライを狙ったのか?
バックスのオプションもあるので、スクラムを押してフォワード、バックスが一体となりトライを狙った。
Q、前半うまくいった要因は?
トライに繋がった場面は、グラウンドを大きく使った自分たちのやろうとしているラグビーを自陣から遂行できた時に、きっちりゲインが切れて、相手のディフェンスのほころびを狙う良いサイクルができ、自分たちのシステム通りのラグビーができたので4トライを取りことができた。
Q、昨年のこの時期は入替戦だったが、本日の試合はどのような精神状態だったのか?
過去3年間は入替戦という状況で、リーグ戦が終わってから入替戦までの期間は負けられないプレッシャーの中で練習をしていた。今シーズンもリーグ戦の間は、入替戦のプレッシャー中で練習をしていたのは変わらないが、その中でも試合と試合の間の1週間の練習で自分たちが成長している感触をつかみながら練習ができている。リーグ戦が終わり、ワイルドカードトーナメントも負ければ終わりというプレッシャーがかかる状況は変わらないが、トヨタ戦に向けた1週間は、シーズンを通して一番良い練習ができたと選手たちは感じていたし、今はおもいっきりできることを楽しんでいる。