試合レポート
試合結果・日程試合レポート
セカンドステージも折り返しとなる第4節、各チーム自動降格・入替戦回避・ワイルドカード進出に向け大事な戦いが続く。ドコモにとっては、ワイルドカード進出に向け負けられない試合である。
小雨もぱらつくなかキックオフ。試合開始直後からリコーの猛攻撃を受け、先制トライを奪われる。すぐに(15)才口のペナルティゴールで3対7とするが、その後もリコーが攻め続け、ドコモが自陣で守る展開が続く。必死のディフェンスで得点を許さないドコモであったが、22分に自陣ゴール前スクラムからボールがこぼれ、そのボールを拾われトライを奪われる。ゴールも決まり3対14とされる。反撃したいドコモは、リコーのペナルティから(10)フィルヨーンのロングキックで敵陣ゴール前まで迫りラインアウト。ここからサインプレーで(7)ブルソー→(2)緑川とショートサイドにつなぎトライ。難しい角度のゴールを才口が決め、10対14と4点差で折り返した。
後半に入り最初のキックオフ。フィルヨーンの高さのあるキックで相手にプレッシャーをかけ、こぼれたボールを(14)渡辺が捕りそのまま走りきりトライ。才口のゴールも決まり17対14と逆転に成功した。さらに5分には、ラインアウトモールから(6)朴が抜け出しトライ。才口のゴールも決まり24対14の10点差とする。しかし、ここからリコーが反撃する。11分にラインアウトモールからトライを奪われ、さらに30分、スクラムから反則をとられペナルティトライとなり24対26と逆転される。負けられないドコモは、33分、相手の反則からペナルティゴールを選択し、才口が決め27対26と再逆転に成功。その後、36分にペナルティゴールを狙われるが外れ1点差のまま試合終了の時間が近づく。ロスタイムに入りマイボールスクラム。プレーを切れば試合終了となる場面、スクラムでプレッシャーをかけられ反則を犯してしまう。ペナルイティゴールを狙うリコーだったが、キックはゴールポストに当たり、そのボールを朴がタッチラインに蹴り出しノーサイド。接戦をものにし勝点「4」を獲得。マン・オブ・ザ・マッチは、トライをあげフィールドプレーでも活躍した緑川が選ばれた。
下沖 正博 監督
リコーが3連勝と調子が良い中で、我々はチャレンジャーという気持ちで試合に臨んだ。接戦になると予想していたが、このような形で勝ちきることができて、チームの成長を感じている。また、次節に向けて良い準備をしていきたい。
Q、前半リードされていたが、勝つ手ごたえはあったか?また、後半で何か変えたのか?
前半はほとんどボールを動かすことが無く、ディフェンス一辺倒だったが2トライに抑えることができた。後半は切り替えて自分たちのアタックを全面的に出すように指示をした。そのことが後半開始直後のトライに繋がり、良い形でのトライに繋がったと思う。
Q、クリスレイサムは何を指導しているのか?
アタックをメインに指導している。ブレイクダウンやボールキャリア、サポートのスキルなど細かく指導をしてもらっている。
今までは細かいスキルのミスで相手にボールを渡していたので、そこをウインドウマンスでしっかりと修正できたのが勝ちに繋がっている。
Q、勝利のあとに涙が見えたがこの試合にかけていたのか?
接戦をものにできなかった試合がいくつかあり、こういう試合は最後に勝ちきることが重要で非常にうれしかった。また、選手たちがこういう経験ができたということが、次の成長につながると考えており少し感極まってしまった。
Q、トップ3に入るために残りの3試合どのような部分を修正するか?
アタックの精度を向上させたい。自分たちが今シーズン取り組んできたアタックの戦術の理解は深まってきたので、それを相手のプレッシャーのなかで80分通して遂行する、スキルを実行することに取り組みたい。
Q、目標は日本選手権か?
はい。
Q、キックが勝敗を分けた部分もあると思うが、キッカーの選び方は?また、セカンドステージは才口選手のキックが調子良いがその理由は?
クリスレイサムはキックのスキルも非常に高いので、彼が来てからキックに関するコーチングにも時間をかけてもらい、BKにスキルを落とし込んでもらっている。今まではフィルヨーンだけがキッカーだったが、彼以外にもプレースキックやフィールドプレーにおけるキックについてもスキルが向上しており、自信がついてきたと感じている。
吉岡 宏樹 ロック (キャプテン)
前節は悔しい負け方をして、80分しっかり戦っていこうというなかで、今日の試合は前半からしっかりとしたディフェンスができた。後半は少し受けのディフェンスになった部分があったので、次節に向け修正し良い準備をしていきたい。
Q、本日もブルソー選手がブレイクダウンで機能していたがどう思うか?
最高のプレーをする選手。普段の練習から意識高く取組んでおり、練習の質を向上させてくれる。プレーだけではなく言動も素晴らしい。試合においてもチームを引っ張ってくれる存在なので、彼の姿勢を我々も参考にしている。
Q、最後は肝を冷やすような場面だったがチームにどのような声をかけたか?
リードした場面から、自分たちの反則を減らそうと声をかけた。反則を取られた後については、次に自分たちが何をしなくてはいけないか話し合い試合を進めた。
Q、80分トータルではある程度、反則を我慢できたということか?
そうですね。大事な場面では少し反則が続いてしまった。
Q、ポストに当たった瞬間はどういう気持ちだったか?
ホッとした反面、次のプレーで何をするか考えていた。朴が最後に蹴りだしてくれたので良かった。
Q、危ない場面がたくさんあったと思うが勝ち切れた理由は?
反則からチームが崩れていくと思うので、反則をしないという意識を持ちながら、しっかりと規律もってディフェンスができたからだと思う。
Q、セカンドステージ好調の要因は?
ウインドウマンスで合宿を行い、セカンドステージをしっかり戦っていこうとチーム全体でマインドを統一した。今は、選手一人ひとりが勝ちたいという気持ちで同じ方向を向いており、チームの戦い方を統一することができているので良い試合ができていると思う。
Q、ウインドウマンスでは細かいスキルなど技術的な部分を修正したのか?
技術的な部分もだが、体をしっかり追い込むトレーニングもできたのが良かった。
緑川 昌樹 フッカー (マン・オブ・ザ・マッチ)
先週すごく悔しい負け方をしてから、この1週間はディフェンスについて、しんどい練習を行ったのが今日の結果に繋がったと思う。個人的には大事な場面でのセットプレーで、BKにボールを出せなかったのが自分自身の課題。
Q、マン・オブ・ザ・マッチ受賞について
正直、うれしいの一言です。みんなのおかげでマン・オブ・ザ・マッチを受賞できたと思うので、次も勝てるように頑張りたい。
Q、ファンのみなさまへ一言
3年間入替戦が続いているので、ワイルドカードに進み日本選手権に行けるように頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いします。