NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024−25シーズン 第12節。レッドハリケーンズ大阪（以下、RH大阪）は、太田市運動公園陸上競技場で日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)と対戦した。
他チームの試合結果により今シーズン2位以上という目標は潰えてしまったが、この試合に勝利すれば下位の入替戦を回避することができる。5連敗中という苦しい状況だが、久々の勝利をファンに届けることができるか。

試合は日野RDのキックオフでスタート。
前半5分、自陣22m付近のスクラムでRH大阪がペナルティを犯す。日野RDはペナルティゴールを狙うもここは外れる。
その後も攻め込まれる展開が続き、前半10分、自陣トライライン5mでの日野RDボールラインラウトから、モールを押し込まれ先制を許す。(0-5)
その後、日野RD陣で何度かチャンスを得るもセットプレーのミスが続いてしまう。
前半20分、敵陣30m付近でペナルティのチャンスを得る。ゴールを狙いやすい角度でもあることからペナルティゴールを選択し、山口選手がきっちりと決める。(3-5)
前半26分、RH大阪陣での日野RDボールラインラウトから、相手のミスボールを一気に外へ展開。山口選手が裏へ転がしたボールを茂野選手が拾い上げ、そのままトライゾーンへ飛び込む。しかし、日野RDの選手がボールと地面の間に体を入れトライならず。
前半35分、再びピンチが訪れる。
自陣トライゾーンまで10m付近で、日野RDがフェーズを重ねる。この攻防の中で土橋選手がハイタックルでイエローカードの判定となり、さらにその後、FWの連続攻撃でトライを奪われる。(3-10)
前半も残り時間わずかの中、数的不利なRH大阪が果敢に攻める。敵陣22mゴール正面の位置でペナルティを獲得し、ペナルティゴールを狙う。山口選手が確実に決め、6-10と点差を縮めて前半を折り返す。

RH大阪のキックオフで後半がスタート。
後半5分、敵陣5mでRH大阪ボールスクラムとなるが、ミスでチャンスを失う。後半17分、25分にも敵陣5m RH大阪ボールラインラウトのチャンスを作るも、どちらも相手に奪われてしまう。この試合のRH大阪はセットプレーで苦しみ、トライが遠い試合展開だ。
後半28分、敵陣22m付近でペナルティを獲得。ゴールを狙うには少し難しい角度だが、セットプレーが上手くいっていない状況を踏まえ、ここはペナルティゴールを選択。難しい角度も山口選手がなんなりと決め、9-10と1点差に詰め寄る。
逆転ムードも高まってきた中、後半35分、自陣5m RH大阪ボールのスクラムで日野RDの FWが強烈なプッシュ。ボールはターンオーバーされてしまい、さらにそのままトライゾーンまで押し切られ、痛恨のトライを許してしまう。ゴールも決まり、9-17と1トライ1ゴールでは追いつけない点差となる。
直後のキックオフ、知念選手が意地のスティールでペナルティを獲得。すぐさまペナルティゴールを選択し、山口選手がきっちりと決める。12-17とボーナスポイント獲得圏内にする。
残り2分、逆転を狙うため最後のアタックを仕掛けようという矢先、日野RDの激しいタックルから一気にターンオーバーされてしまい、自陣でディフェンスを強いられる。勢いを増す日野RDのアタックに、RH大阪はたまらずペナルティを犯してしまう。日野RDはペナルティゴールを選択。試合終了のホーンが鳴ったのと同時にゴールを決められノーサイド。
最終スコアは12-20。ボーナスポイントも逃してしまう痛い敗戦となった。
これで6連敗。暗いトンネルはまだ続く。しかし、下を向いている暇はない。残り2試合、勝ちたい気持ちは選手もファンもきっと同じだ。

次節は5月2日(金曜)19時キックオフ。今シーズン最後のホストゲームは、ヨドコウ桜スタジアム(大阪)でナイターでの開催となる。
迎え撃つは日本製鉄釜石シーウェイブス。1度目の対戦では負けているため、最高の舞台でリベンジを果たしたい。