レッドハリケーンズ大阪（以下、RH大阪）シーズン最終戦の相手は九州電力キューデンヴォルテクス（以下、九州KV）。

第1節で勝利を収めたものの、第10節では敗れた為、シーズンラストを勝利で飾り、来シーズン上位を狙う為にも一切気の抜けない試合となった。
九州KVは堅実なチームプレーで上位チームと肩を並べてきた強敵で、戦術的なキックでエリアを取る戦術を得意としているチームである。
前回の試合では九州KVの粘り強いディフェンスに苦しめられ、RH大阪はトライ目前まで何度も迫るも、ディフェンスを簡単には崩れず、逆にカウンターで得点を許してしまっていた。
そのためRH大阪はペナルティを避け、素早いサポートで確実にボールを保持しボールを動かし続けることができるかが勝利する為の鍵となる。

試合は九州KVのキックオフでスタートし、開始早々からRH大阪は自陣での攻防を強いられるも、ライを許さずに我慢の時間が続く。
前半12分、ハーフウェイラインのセンタースクラムのアタックからマタベシ選手が相手選手を吹き飛ばしてラインブレイク。そこにサポートに走りこんでいた、金（勇）選手→山内（俊）選手と繋ぎ、ゴール前までボールを運んだ。その後、フォワードの選手が冷静にアタックを重ね、最後はボーク選手がトライを決めた。

RH大阪は、その後前半30分に九州KVにトライを決められるもペナルティゴール決めた為、スコアは10対7となりRH大阪がリードする形でハーフタイムに突入した。
最終戦ということもあり両者ともに集中力の高い試合を見せている。RH大阪は1トライ許したものの質の高いディフェンスができているため、後半はいかにボールを保持し続け、アタックの回数を増やしトライを重ねることができるかが勝利するために重要となった。

後半2分、敵陣22m付近のラインアウトを獲得したRH大阪は、フェイズを重ねじりじりとトライラインに迫る、最後はラックから出たボールをギブソン選手から坂本選手にボールを繋ぎ、坂本選手が相手選手を5mの距離を押しのけながらインゴールラインに飛び込みトライを決めた。
後半22分、敵陣ゴール前10mでラインアウトを獲得したRH大阪は、モールを作りトライライン目前に迫る。九州KVのディフェンスがモールに寄ったのを確認した山内（俊）選手がボールを持ち出し、空いたスペースに走りこんだ金（勇）選手にパスを通しそのまま金(勇)選手トライを決めた。
このトライが最後の得点となり、22対12でRH大阪が勝利し見事雪辱を果たした。

2023-24シーズンも熱い応援本当にありがとうございました。
チームの目標であったDIVISION 2の「TOP3」という目標は達成することはできませんでしたが、目標達成が叶わない状況からでも上位を目指し、諦めることなく接戦を制し4位で終えることができたのは、ファンの応援に背中を押された結果でもあります。
今シーズン我々は目標を達成することはできませんでしたが、来シーズンも目標に向かい練習積み重ね、ひたむきなプレーでファンの皆様に興奮と感動をお届けできればと思います。
シーズン通してレポートを読んでいただき感謝です、少しでもレッドハリケーンズ大阪の良さが伝わっていれば幸いです。
それではまた、グラウンドで会いましょう！

文：レッドハリケーンズ大阪　小泉将