気持ちの良い青空と、時より吹き荒れる強風の中行われたDiv.3第13節。
レッドハリケーンズ大阪(以降、RH大阪)は敵地、広島県はバルコムBMWスタジアムで、中国電力レッドレグリオンズ(以降、中国RR)と対戦した。
リーグ戦も残り2試合。この試合に勝利すればDiv.3優勝とDiv.2昇格が決定する。

試合はRH大阪のキックオフでスタート。
開始早々、RH大阪はペナルティを犯しピンチを迎えるも、杉下選手のジャッカルが決まりピンチを脱する。

その後、ハーフウェイライン付近のスクラムでペナルティを獲得し、敵陣22mへと攻め込む。
このラインアウトからサインプレーを繰り出し、この日初スタメンのリサラ選手が素晴らしい突破を見せ、トライラインまで5mに迫る。
前半15分、敵陣5mのRH大阪ボールスクラムからFWの連続攻撃で、最後は杉下選手が中央にトライ！
FWの力の差を見せつけるトライで先制となった。

しかし、風下のRH大阪は自陣から果敢に攻めるもミスや、中国RRの効果的なキックでなかなか自陣から脱することができない。
そんな中でも粘りのディフェンスを見せ、徐々に陣地を回復していく。

お互い敵陣まで攻め入るもスコアに繋げることができない展開が続いたが前半31分、自陣10mのRH大阪ボールラインアウトからワイドに展開。
さらにオフロードパスを細かく繋ぎ、山本選手がライン際を大きくゲイン。相手のディフェンスが整っていない間にさらに前進、山内(俊)選手がラックサイドを素早く仕掛け、最後はこの日トップリーグ&リーグワン通算50キャップのブリッツ選手がトライラインに飛び込んだ。
ゴールは失敗したが、12-0とリードを広げる。

ここからたたみ掛けたいRH大阪。
テンポ良いアタックでフェーズを重ね、ディフェンスの隙を見つけた呉選手がラインブレイク！サポートに付いていた山内(俊)選手へ繋ぎトライ。
前半は風下で我慢を強いられる中、3つのトライを奪い、19-0で折り返した。

後半は中国RRのキックオフで再開。
しばらく前半同様にお互い中盤での焦れた展開が続く。
RH大阪は風上に立ったことでキックを効果的に使うも、なかなか敵陣深くまで入ることができない。

後半20分には、この試合終始優位に立つスクラムでペナルティを獲得し、敵陣5mへと攻め入る。
しかしスコアへ繋げることができない。

その後、中国RRに自陣22m付近まで攻め込まれるも、ジャッカルでターンオーバーしたボールをボークコリン雷神選手が見事なキックで50-22を決め、一気に敵陣5m、RH大阪ボールラインアウトのチャンスにする。
このラインアウトでモールを押し込み、最後はフェナー選手がトライを決める。
ゴールは惜しくも外れ24-0。後半27分でようやく追加点となった。

後半36分には、敵陣でのディフェンスから相手がこぼしたボールをソーンダース選手が拾い上げ、そのままトライ。
ゴールも決まり31-0。

ラスト30秒。自陣22mまで攻め込まれるも、しっかりと守り切りノーサイド。
今シーズン初の完封で勝利を収めた。

チームの再編で大きく入れ替わったメンバーで力を合わせ、目標であるDiv.3優勝、Div.2昇格を見事達成した。
目標は達成したが、あと1試合残っている。
次戦、ホストスタジアムであるヨドコウ桜スタジアムでの今シーズン最終戦を、応援してくれる沢山のファンの前で最高の形で締めくくりたい。