試合レポート
試合結果・日程NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022-23 リーグ戦 クリタウォーターガッシュ昭島
レッドハリケーンズ大阪
43
試合終了
21 前半 7
22 後半 19
26
クリタウォーターガッシュ昭島
3月12日(日曜)14:30-
試合レポート
1カ月ぶりのホストゲームとなった第10節。今シーズン初めて大阪を離れてのホストゲームは、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場(兵庫)でクリタウォーターガッシュ昭島(以降、WG昭島)を迎え撃つ。
WG昭島は第5節で唯一の敗戦を喫した相手。今節で必ずリベンジを果たしたい。
試合はレッドハリケーンズ大阪(以降、RH大阪)のキックオフでスタート。
そのキックオフのボールが少しアンラッキーな形で相手インゴールまで転がり、WG昭島ボールのセンタースクラムとなる。
WG昭島が右に左にどんどんボールを散らしてくるが、ここはRH大阪のディフェンスが光り前進を許さない。最後はブリッツ選手のジャッカルでピンチを凌ぐ。
前半風上に立ったRH大阪はキックを上手く使いながら敵陣でゲームを進めるも、最後はWG昭島のジャッカルに阻まれる。
前半13分、ハーフライン付近でのWG昭島ボールラインアウトから連続攻撃でじわじわ前進を許し、勢いよく走り込んできたランナーにタックルが受け身になりトライを許してしまう。
ゴールも決まり0-7。ここ数試合先制を許すことが続いていたが、この試合もその流れを払拭できず少し嫌な雰囲気が漂う。
しかし、その雰囲気はすぐに消え去る。
前半18分、相手のペナルティから敵陣ゴール前5mでのRH大阪ボールラインアウト。
モールをガッチリ組んで島田選手のトライ!
難しい角度からのゴールも川向選手がきっちり決め、7-7と振り出しに戻る。
さらに前半23分、相手のキックをキャッチした吉澤選手が個人技で抜き去り、中央左にトライ!
ゴールも決まり14-7。流れを引き戻す。
道中自陣ゴール前5mまで攻め込まれる場面もあったが上手く守り切り、迎えた前半35分、パエア選手のゲインから吉澤選手が相手のギャップを見つけ走り込み再びトライ!
ゴールも決まり21-7と突き放す。
前半終了間際ピンチを迎えるも、スコアを許さず前半終了。
吉澤選手の活躍で理想的な点差で折り返すことができたが、WG昭島もスコアには結び付かなかったものの何度かRH大阪のディフェンスを崩す場面を見せ、まだまだ気の抜けない展開が続く。
後半はWG昭島のキックオフで再開。
RH大阪は敵陣10mでのラインアウトからFWがラックのボールを連続で素早く拾い上げるアタックを見せ、ゴール前まで一気に前進する。これにWG昭島はたまらずペナルティを犯し、それを川向選手がクイックタップですぐに仕掛ける。
そして、吉澤選手がハイタックルを受けアドバンテージをもらった中で川向選手から左にキックパス!タッチライン際で待ち構えていた山本選手が見事にキャッチし左隅へトライ!
ゴールは決まらなかったが、26-7と嬉しい後半の先制点。さらに先程のハイタックルでWG昭島の選手にイエローカード。RH大阪は数的優位に立つ。
流れは完全にRH大阪に傾いたかと思われたが後半9分、自陣10m付近でのWG昭島ボールスクラムから近場で2回ラックを形成後、一気に大外へ展開されそのままトライを許す。
ゴールは決まらず26-12。
自陣からも果敢に攻めてくるWG昭島の勢いに受け身の展開が続く。
後半13分、RH大阪は狭いサイドで細かく繋がれラインブレイクを許すと、サポートに来た選手にも上手くボールが渡り中央へ連続トライを許す。
ゴールも決まり26-19。7点差まで迫られる。
後半16分、RH大阪は相手のダイレクトタッチにより敵陣でのアタックチャンスを得る。なかなかゲインを許してくれないが我慢強く攻め続け、オーバーラップを見つけたボークコリン雷神選手が大外へ鮮やかなパスを通す。それを受けたフェナー選手がディフェンスの裏へ抜け出し、内側をサポートしていた山本選手へオフロードパス。そのまま山本選手がこの試合2つ目のトライ!
ゴールは不成功であったが31-19と、WG昭島の追撃を阻む。
しかし、このまま終わる程甘い相手ではない。
後半21分、自陣ゴール前10m付近でのWG昭島ボールラインアウトからモールで前進を許し、モールが崩れた後のラックからトライを奪われる。
ゴールも決まり31-26。前回対戦で負けた時の試合が頭をよぎる。
ここからが正念場。
選手たちは強気の姿勢でアタックしていく。
敵陣ゴール前5mで得たペナルティでこの試合終始優位に立っているスクラムを選択。最後はブリッツ選手が力でねじ込む。
ゴールも決まり38-26。残り5分で大きな追加点となった。
ここでこの日リーグワンデビューとなる坂本選手を投入。チームの士気がまた一つ上がっていく。
あと1トライでボーナスポイントを獲得できるため、果敢にトライを狙うRH大阪。
残り1分半、フェナー選手のビッグタックルから得た敵陣ゴール前15m付近でのペナルティで再びスクラムを選択。
試合終了のホーンが鳴らされた後に出てきたボールをキャッチした吉澤選手が華麗なステップで相手を抜き去り、この試合ハットトリックとなるトライで締め括った。
最終スコアは43-26。
やはり前回の対戦で敗戦を喫した相手だけに終盤までもつれる展開となったが、そこで崩れることなくボーナスポイント獲得まで至ったのはチームが成長している証であろう。
次節は3月19日(日曜)にスカイアクティブ広島と愛媛県ニンジニアスタジアムで対戦する。
Div.3優勝=Div.2昇格となった今、残り4試合に全てを懸けその栄冠を掴み取りたい。
細野 裕一朗 選手
Q:今シーズン初のスタメンでの出場でしたが今日の試合の感想をお願いします。
A:最初は少し緊張してたんですが普段通りに試合に挑めたと思います!強みのスクラムでもいい結果が出て良かったです。
Q:残り4試合に向けて一言お願いします。
A:残りの試合全勝してDiv.2に昇格出来るように全力で頑張ります!
坂本 洋道 選手
Q:リーグワン1st capおめでとうございます!今の心境を教えてください。
A:いつも熱いご声援ありがとうございます。入団してからこれまで公式戦出場機会に恵まれず悔しい日々を過ごしてきました。
今までフッカーとしてファーストキャップ獲得を目標に日々練習をしてきましたが、いざ出場してグラウンドに足を踏み入れた瞬間、ここまで諦めずにやってきた自分を誇りに思うことができました。同時にようやくスタートラインに立つことができフッカーとしてのキャリアを積んでいくためにこれで満足せずにこれからも今まで以上にハードワークしていきます。また、1stキャップを獲得する為に練習に付き合ってくれたチームメイトや自分を信じてメンバーに選んでくれたコーチ、ずっと応援してくれている家族にも感謝をしています。
努力は裏切らないと言いますが、報われるまで努力することが大切。ゴールが見えずに辛いですが本当に大切なことなんだと改めて深く感じました。
メンバー交代でピッチに入る時の客席からの祝福の歓声と、入ってからのチームメイトが力強く迎え入れてくれたあの瞬間は自分のラグビーキャリアの中でも忘れられない瞬間になりました。
Q:残り4試合に向けて一言お願いします。
A:チームとしても個人としてもまだまだ課題がたくさんありますが、Div.2昇格に向けて残りの4試合もしっかり勝ちに行きます。
ホストゲームもあと2試合残っているので、また応援来ていただけるように頑張ります!