試合レポート
試合結果・日程試合レポート
非常に冷え込む気温の中、レッドハリケーンズ大阪(以降はRH大阪)とクリタウォーターガッシュ昭島(以降はWG昭島)の試合はAGFフィールド(東京)で行われた。
これまで全勝でつき進んできたRH大阪。順調かと思えた行く手に突如として大きな壁が表れることとなった。
試合はWG昭島のキックオフでスタート。キックオフまもなくセンターライン付近からのラインアウトを獲得したRH大阪はボールを外に展開。RH大阪の鋭いアタックにWG昭島は対応できず、試合開始約3分にフェナー選手がラインブレイク。そのまま走り切りトライを決める。川向選手のキックも成功し、スコアは7-0と好調な滑り出しを見せた。
直後のWG昭島のキックオフを川向選手が敵陣に戻す素晴らしいキックを見せる。WG昭島ボールでラインアウトとなるが、WG昭島のミスボールに素早く反応した島田選手がボールを獲得。そのままWG昭島のペナルティを誘い、RH大阪はゴール前でのラインアウトを獲得する。前半6分に力強いモールから杉下選手がトライラインに飛び込む。キックは失敗しスコアは12-0となった。
順調な滑り出しを見せていたが、ここから中盤での攻防がしばらく続く。試合が動いたのは前半13分、RH大阪はWG昭島のアタックに対し規律を乱してしまい、ペナルティを犯してしまう。
ゴール前でのラインアウトから大きくボールを外に展開され、スコアを許してしまう。キックは失敗しスコアは12-5となった。
試合は再度センターライン付近での硬直状態となったが、前半26分にRH大阪はスクラムから11フェイズのアタックを重ね、ゴール前でペナルティを獲得する。ラインアウトからモールを組み、これを最後まで押し込み島田選手がトライ。キックは失敗しスコアは17-5となった。
前半33分にセンターライン付近でRH大阪はペナルティを獲得。川向選手がこのPGを決め、スコアは20-5となった。
このままスコアは動かず、前半が終了となった。
後半はRH大阪のキックオフで試合は再開され、お互い激しいアタック合戦となるが、RH大阪が不用意にインサイドの選手につられてDFをしてしまう。WG昭島はそのチャンスを見逃さず、サイドライン際でラインブレイクをする。RH大阪はゴール手前で必死に止めるも、ゴール前のスクラムを獲得されてしまう。そのスクラムからボールを展開されトライを奪われる。キックは失敗するがスコアは20-10となってしまう。
なんとかトライを取り戻したいRH大阪だったが後半10分、相手に敵陣深くから再度ラインブレイクを許してしまい、トライされてしまう。WG昭島のキックは成功しスコアは20-17と、わずか10分の間に逆転圏内にされてしまう。
連続トライを決められてしまい崩れてしまったRH大阪は、間もなくキックから強烈なカウンターを受けてしまう。キックを蹴ったことによって手薄となった外側にボールを運ばれてしまい、そのままWG昭島にトライを許してしまう。スコア20-24となり後半12分についに逆転を許してしまう。
後半21分にも22m付近のWG昭島ボールのラインアウトからトライを許してしまう。キックは成功しスコアは20-31となり、WG昭島にスコアを大きく引き離されてしまう。
これ以上点差を離されたくないRH大阪はアタックでフェイズを重ね、ゴール前でラインアウトを獲得する。後半27分、このモールを意地で押し込みジェフリーズ選手がトライ。キックは失敗しスコアは25-31となる。
1トライ1ゴールで逆転という点差のため、RH大阪は自陣でのペナルティは絶対に避けたい場面。しかし、RH大阪はパスミスから相手にボールを奪われ、このアタックに我慢できずゴール前でペナルティをしてしまう。WG昭島はPGを選択しキックは成功。後半32分にスコアは25-34となる。
さらに後半37分にもRH大阪はスクラムからペナルティをしてしまう。WG昭島はPGを成功させスコアは25-37と大きく引き離されてしまう。
何とか食らいつきたいRH大阪は、リスタートのキックをジェフリーズ選手がキャッチ。後半から入ったリサラ選手がゴール前にボールを運ぶ。そのままトライとはならなかったが、ペナルティを獲得していたRH大阪はタップからボールを運び、最後は山内(俊)選手が相手の隙間を縫ってインゴールに飛び込んだ。後半40分スコアは32-37となり、逆転圏内となった。
ラストワンプレー、WG昭島のキックから再開する。RH大阪は最後のアタックに全力を傾けるが、WG昭島の気合いの入ったDFに最後はペナルティをしてしまう。これでフルタイムとなり、初の公式戦黒星となってしまった。
Div.2昇格に向けて手痛い敗戦となってしまったが、改善の余地は多くみられるように感じた。
この敗戦をどのように生かすかがRH大阪のDiv.2昇格のカギになるように思える。
次戦は壁を乗り越え一回り成長したRH大阪に期待したい。
指田 宗孝 選手
Q:今日の試合を振り返っていかがでしたか?
A:前半は強みであるセットプレーでプレッシャーを与えることが出来ましたが、後半は自分たちのミスから連続でトライをとられてしまい、立て直すことが出来ず負けてしまいました。
Q:次戦に向けて一言お願いします。
A:今回の負けを修正し次節のホストゲームでベストを尽くし、勝利出来るようにしますのでぜひ会場での応援よろしくお願いします!
マイケル ザキア 選手
Q:初の公式戦、スターティングメンバーでしたが試合を振り返っていかがでしたか?
A:このような機会を与えてくれたチームメイト、コーチ、スタッフの皆さん、そしてもちろんファンの皆さんに心から感謝しています。
前半は好調だっただけに、勝ちきれなかったのは残念ですが、どんな場面でも楽しむことができました。また、ドコモの代表として、チームのためにベストを尽くしたいと思います。
Q:次戦に向けて一言お願いします。
A:次の試合はホストゲームなので、ファンの皆さんの前でプレーするのが楽しみです。
一生懸命プレーして、勝てるように頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします!