試合レポート
試合結果・日程NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 リーグ戦 トヨタヴェルブリッツ
レッドハリケーンズ大阪
25
試合終了
13 前半 12
12 後半 26
38
トヨタヴェルブリッツ
4月16日(土曜)17:00-
試合レポート
ホストゲームでは初めのナイターゲーム(17時K.O.)となったNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第13節。
今節は、第3節で対戦予定であったトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)だ。
第3節では新型コロナウイルス感染症の影響もあり中止となってしまった為、リーグワンとなっては初対戦となる。
旧トップリーグでは、プレーオフトーナメントで惜しくも敗れてしまった相手でもあり、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)にとっては因縁の相手とも言える。
はたして昨シーズンの因縁を晴らすことができるのか。注目の一戦である。
トヨタVボールで試合開始。
試合開始直後からミスが続き、約1分でトライラインまで迫られてしまうが、SHメイヤーがうまく潜りこみトライを防ぐ。
そこからもトヨタVボールの時間が続くが、前節でも見せた粘りのあるディフェンスを今節でも発揮し、相手を自由にさせない。
下馬評ではFWが分が悪いかと思われたが、ブレイクダウンで激しく体を当てていくRH大阪。
気迫のこもったプレーがチームを救う。
前半10分間はほぼ互角の戦いが繰り広げられていると思った矢先、自陣5m付近トヨタVボールラインアウトのピンチ。
モールからのサインプレーでディフェンスを崩されてしまい、トライを献上してしまう。
キックも成功し0-7となる。
ペナルティが失点の原因となってしまっただけに、ディシプリンをしっかり意識してゲームを進めていきたい。
リスタート後、敵陣で攻め続けるRH大阪。
大きくラインブレイクするわけではないが、徐々に前進していく。
しかし、中々崩れないトヨタVもさすがの一言である。
両チーム我慢の時間が続くが、前半16分に均衡が崩れる。
きっかけとなったのは、またもやRH大阪のペナルティだ。
笛が鳴った直後すぐに仕掛けるトヨタV。
RH大阪も必死に戻り、決死のディフェンスをするがそのままトライされてしまう。
コンバージョンキックは不成功となり、0-12とさらに点差を離されてしまう。
3点でも点差を詰めていきたいRH大阪。
そんな中、リスタート直後にチャンスが巡ってくる。
SO髙野がキックカウンターで相手の裏に出て、CTB金(勇)にうまくつなぐ。
そのまま金が大きくラインブレイクし、トライライン寸前まで迫る。
そこからFBスルンガにボールが渡る。一気に相手の防御網を突破し、走り抜けトライ。
コンバージョンキックも成功し、7-12。
トライされた直後に1つ返すことができ、チームの士気も復活する。
LOフェルマークの気迫溢れるタックル。
FL繁松の激しいブレイクダウン。
CTBグリッグの低い突き刺さるタックル。
今節に限ったことではないが、RH大阪の選手のプレーには心に刺さる熱い何かを感じる。
前半20分を過ぎ点差は5点のビハインドではあるが、力の差は明らかに互角だ。
アタックでもプレッシャーをかけ続け、結果的に敵陣10mを超えたところでペナルティを獲得。
SO髙野がキックを成功させ、10-12と徐々に点差を埋めていく。
前半残り15分。もう1つ得点しリードした状態で前半を終えたい。
前半28分、早速逆転のチャンスが巡ってくる。
FL杉下へのタックルが少し高かったと判定がありペナルティを獲得。
SO髙野がしっかり決め、13-12と逆転に成功。
リスタート直後にトヨタVの選手にイエローカード“シンビン”が適用され、10分間人数も数的優位になる。
この15人対14人の時間を有効活用し、追加得点をしたい。
一時は攻め込まれるシーンもあったが、ラスト10分間はRH大阪の時間であったと感じる。
前半終了のホーンが鳴った後、約6分間もトヨタVの猛攻を受けるが最後はNo.8ポールのジャッカルが決まり、そのまま前半終了。
RH大阪が攻守ともに体を張り、1点リードで折り返しとなった。
特にブレイクダウンの激しさが光った前半と言えるだろう。
この気迫漲るエナジーを、後半も爆発させ勝利をもぎ取ってほしい。
後半はRH大阪ボールでリスタート。
リスタート後の1プレー目でプレッシャーをかけ、マイボールを獲得。
その後CTB金がラインブレイクし敵陣深くまで前進する。
結果的にはミスが起こり相手ボールになるも、後半もRH大阪の流れは変わっていないように見える。
しかし、そのいい流れもつかの間。
その後はトヨタVに立て続けに攻め込まれてしまう。
そして、後半8分。近場で圧力をかけられてしまいトライされてしまう。
キックも成功し、13-19と逆転されてしまう。
チームとしても後半の入り、そして後半10分過ぎたところが課題視されている。
今一度チーム内の規律を守って全員でこのピンチを乗り越えてほしい。
後半16分にはラインアウトモールからトヨタVの選手が飛び出し、そのままトライとなってしまう。
コンバージョンキックは不成功となったが、13-24とさらに点差が離されてしまう。
そんな中、後半21分、FLヴィンピーが出場。
昨年秋に負ったアキレス腱断裂という大怪我からの復帰だ。
会場の拍手の多さが、誰もが待ち望んでいたことを物語っている。
その後HOマレーやNo.8ナエアタとインパクトプレーヤーの投入が続く。
ここからもう一つギアをあげていきたいところである。
しかし、後半25分、こぼれたボールを拾われ、ディフェンスのギャップを突かれてしまいトライを献上。
キックも成功し、13-31となる。
「まずは1つ。」・「とにかくトライが欲しい。」・「どうにか…。」
そんなファンの心の声に答えるようにCTBグリッグがラインアウトからのアタックでラインブレイク。
驚異的なスピードで相手を振り切り、そのままトライすることに成功。
コンバージョンキックも成功し、20-31と点差を縮める。
約10分間スコアは動かず均衡を保つが、後半36分にトヨタVがダメ押しのトライ。
コンバージョンキックも成功し。20-38となる。
1つ返すと、1つ返される。取って取られてという展開になるが、中々点差が埋まらない。
試合終了間際にはSO髙野からのキックパスをWTB茂野が見事キャッチ。
CTB金がラインブレイクし、再度WTB茂野が持ち込みトライ。25-38。
最後の最後に反撃の狼煙をあげたいところだが、無常にも試合終了の笛が鳴ってしまう。
RH大阪も奮闘したが、最終的にはトヨタVの地力に勝った結果となった。
しかし、今節の奮闘はファンの皆様の記憶の中に残るような試合だったのではないかと思う。
次節こそ勝って、記憶だけでなく、いい記録も残していきたい。
HO 牛原 寛章 (ゲームキャプテン)
たくさんのファンの皆様が来場してくれたことにまずは感謝したい。いつもたくさんの応援をしてくれていること、本当に支えになっている。ありがとうございます。
1ヶ月ぶりのホストゲームで、観客の声援でかなり後押しされた。
ゲームは、前半の最初はきつい状況で1点リードで終わったが、モールサイドのディフェンスに課題が出たので残りの3試合に修正しハードワークしていきたい。
サントリー戦でも今日でもリザーブの選手が入っても同じ強度でできるか次の東芝戦までに修正し最終戦にファンの方々に勝利を届けたい。
FL ヴィンピー・ファンデルバルト
たくさんの応援ありがとうございます。
前半は、ベンチで観ていたが、わくわくするようなゲーム展開で良くファイトしていたと思う。リードして後半に入ったが、取りきれなかったところは悔しいがチームに復帰でき嬉しく思う。
残り試合は自分の持っている経験値をしっかりチームにもたらしたいと思うし、残りの3試合で勝利を得て勝ち点を取ればトップも目指せると思う。