試合レポート
試合結果・日程NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 リーグ戦 東京サントリーサンゴリアス
レッドハリケーンズ大阪
3
試合終了
3 前半 14
0 後半 28
42
東京サントリーサンゴリアス
4月9日(土曜)12:00-
試合レポート
先日の春らしいから気候から一転、初夏のような汗ばむ陽気になったNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第12節。
交流戦が終わり、リーグ終盤を迎え、第5節で対戦した東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)とホストビジターを交代しての対戦となった。
第12節は東京SGがホストチームとして、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)を向かい入れる形となって開催。
前回の対戦では、東京SGのアタッキングラグビーを決死のディフェンスで防ぎ、負けたもののRH大阪の気迫が目立った試合となった。
今節ではそのディフェンスに加え、ボールを縦横無尽に動かすアタックでトライを量産し、勝利を勝ち取りたい。
キックオフは、東京SGボール。
開始直後から攻守ともに激しく体を当てていくRH大阪。
格上相手に物怖じもせず、自分たちの力を信じ前進していく。
開始早々チャンスを迎える。
前半4分、ラインアウトモールからSHメイヤーが抜け出す。WTB石川がメイヤーからボールを受け取りさらに大きくゲイン。
そのまま、ナエアタ、マレーと繋ぎトライライン目前まで攻めるが、東京SGの戻りも早く防がれてしまう。
しかし流れは変わらない。
前半6分にも相手のペナルティからタッチキックを選択し、大きく前進。敵陣深くの位置でラインアウトのチャンスを獲得。
このチャンスをものにしたいRH大阪。
ラインアウトから敵陣5m内でボールを動かし、連続攻撃を仕掛ける。
しかし、東京SGの硬い壁をすこしずつ崩しているように見えたその矢先、ノットリリースザボールの反則となってしまう。
中々チャンスをものにすることができない。
とはいえ、流れはどうみてもRH大阪にあることは間違いない。
敵陣で自分たちのやりたいラグビーを体現し、トライラインを割ることを期待したい。
当然東京SGの猛攻を受けることも多く、じわじわと押し込まれるシーンも少なくはない。
しかし、その猛攻をしっかり止めており、チームのディフェンス力を全面に発揮している。
規律を守り全員で意思疎通しながら戦っている証拠でもある。
20分を経過しても両者得点はなく、拮抗した状況が続く。
その拮抗した状態からついに得点が動き出す。
先制点を決めたのは、RH大阪SO髙野。
前半24点ペナルティキックを成功させ、3-0とリードする。
ディフェンスで奮闘しボールを獲得し、そしてアタックで縦横無尽にボールを動かす。
RH大阪らしいラグビーをし続けた成果が、実を結んだ得点と言える。
このまま追加得点を獲得し、点差を離していきたい。
しかし、簡単にはいかないのが強者東京SG。
前半32分、東京SGのフラットに走りこんできた選手に速いパスが決まりラインブレイクされてしまう。
そのままトライを献上。コンバージョンキックも成功し3-7と試合をひっくり返されてしまう。
前半37分にもペナルティからタップキックでの再開に反応できず、追加得点を許してしまう。
キックも成功し、3-14とさらに得点が離されてしまう。
その後も奮闘するが、追加得点は両チームなく前半終了。
前半終了間際、若干集中力が切れてるようにも見えたRH大阪。
この不安を断ち切るようなアタックを後半にも見せてほしい。
後半はRH大阪ボール。
リスタート直後から、互いにプレッシャーをかけあい、攻守が切り替わる展開となる。
両チームハンドリングエラーやラインアウトでのミスが続き、10分を過ぎてもスコアが動くことはない。
風下の影響を受けつつも何とか凌いでいるような印象を受ける。
疲れ、東京SGのプレッシャーもあるが、前半の気迫は少し薄れているようにも見える。
前半と比較してしまうと、少し不安な試合展開だ。
その不安が的中したか、後半15分に得点されてしまう。
スクラムから強いランナーでゲインし、空いたスペースに走りこんでラインブレイク。そしてそのままトライ。
絵にかいたようなアタックに我慢できず、被トライとなってしまった。
キックも成功し、3-21と離されてしまう。
そこから10分間東京SGの猛攻を受け続ける時間が続く。
何とか凌いでいるが、あわや被トライといったシーンが多くなっている印象。
風下という悪条件もあり、自陣でプレーする時間も前半に比べ圧倒的に多い。
何とか攻めるが、大事な場面で攻めあぐねることも増えた。
東京SGのディフェンスが、後半になり一層厚くなっているのか。それともRH大阪の足が止まってきているか。
どうにか崩そうと左に右にボールを振り、スペースを作り出そうとするが、ディフェンスが崩れることはない。
強固なディフェンスに我慢できず、最終的にはキックを選択しチャンスを伺うも、相手にボールを献上する結果となってしまう。
キックを選択しているというよりは、その選択を“させられている”ような印象も受ける。
牙城を崩せず、逆に攻め込まれてしまう。
そして、後半34分一気に攻め込まれトライを献上。キックも成功し3-28。
その3分後に1トライ1キック。そして、試合終了間際にも同じく1トライ1キック決められ、結果的には3-42と大きく離され試合終了の笛が鳴る。
前半の奮闘が光っただけに、非常に残念な結果となってしまった。
今回も勝ち点は得れず試合が終わってしまったが、何か少しのきっかけで大きく変わるような試合展開が多いRH大阪。
もがき苦しみながらも、実力はついてきている印象ではある。
残すは4試合。
最後まで勝ちに拘り、1試合1試合を確実に勝利してほしい。