試合レポート
試合結果・日程試合レポート
全国的にも4月上旬~下旬の暖かさとなった3月12日(土)。
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)にとって今シーズン初の秩父宮ラグビー場での試合となったNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第9節。
対戦相手は、今回のホストチームである横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)。
ここ数試合で調子を上げてきている強敵であり、一瞬たりとも油断できない相手だ。
前節の大敗から学び修正したことを今節では発揮し、シーズン初勝利をあげたい。
キックオフは、RH大阪ボール。
開始早々から横浜Eのキックパスが決まり、いきなりピンチを迎える。
不規則にバウンドしたボールをどちらが先に抑えたか、TMOが入る。
判定の結果、同時に抑えているとし、ノートライと判定されピンチをしのぐ。
再開後攻守が頻繁に変わる展開が続く。
前半4分、自陣22m内横浜Eボールのラインアウトから外に展開され、あわやトライとなるシーンとなる。
FB吉澤の良いディフェンスにより相手のミスを誘うが、その前のアドバンテージが適応される。
更なるピンチを迎えるRH大阪。
その横浜Eの猛攻をしのぎ切れず得点を許してしまう。
コンバージョンも決まって0-7となる。
ゲーム再開後、相手選手に走られてしまい、ノーホイッスルでそのままトライされてしまう。
前半8分で連続トライとなってしまい、さらに得点が離されてしまう。
キックも成功し、0-14。
入りの部分だけでなく、リスタートの部分でも悪い部分が浮き彫りになってしまった。
切り替えて、点差を詰めていきたい。
しかし、その後も横浜Eのアグレッシブなアタックにまたもやピンチを迎える。
何とかしのぎ切るが、中々自分たちの思うようにできない時間が続く。
No,8ナエアタの力強い突進、FB吉澤のキレ味あるランニングで前進する場面はあるが、その後のアタックで小さなミスが目立つ。
その後も自陣22m内でプレーすることが多く、常にピンチの状態である。
前半28分、自陣から抜け出し、LOポールがラインブレイク。大きなチャンスを得る。
しかし、オフロードパスでつないでいくが、無情にもペナルティを犯してしまう。
横浜Eに再度攻め込まれてしまう。
その後、もう一度大きなチャンスを得る。
前半30分、敵陣5mのところでマイボールラインアウト。
モールを組み押し込んでいく。
一度は崩れてしまうが、ラックからNo.8ナエアタが力強く押し込みトライ。
この試合で始めて敵陣深くまで攻め込んだが、その中でトライできたことは非常に大きい。
キックは外れてしまうが、5-14と点差を詰めていくことができた。
どれだけ敵陣でプレーできるか。ここが肝になってくる。
しかし前半終了間際、自分たちのミスからラインブレイクされてしまいトライを許してしまう。
コンバージョンも成功。5-21と詰めた点差を離されてしまう。
そのまま前半終了。
以前から課題視されているミスが目立った前半となってしまった。
しかし、攻め込んだ時のアタックは相手にとって脅威なのは間違いない。
後半は規律をテーマに、ミスなく攻めてほしいと感じる。
横浜Eボールで後半スタート。
後半開始早々から横浜Eの猛攻に合うRH大阪。
そのまま少し乱れたディフェンスの穴を突かれトライを献上。
キックも成功し、5-28と早々に点差が離れてしまう。
何とか点差を詰めていきたいところだったが、先に得点を取られてしまったRH大阪。
切り替えて攻撃に徹するしかない。
後半46分、ペナルティから敵陣深くでラインアウトのチャンス。
前半トライできたシーンと同じようにラインアウトモールを組みじわじわと前進。
崩れた後、No.8ナエアタが再度力強く押し込みトライを獲得。
さらにコンバージョンも成功。12-28。
トライされた後、すぐにトライし返すことができたのは良かったが安心はできない。
小さなミス・球出しの遅さなど修正していくべき部分はまだまだ多くある。
その後攻守が頻繁に変わるシーンが多くなるが、RH大阪が押し込まれている印象。
もう1トライし、点差を1桁に戻していきたい。
後半16分、SO川向のハイパントがうまくLOポールの胸に収まり、そのまま走り切りトライ。
キックも成功し19-28。9点差、1桁の点差になった。
バウンドがラッキーだったこともあるが、いいテンポで攻撃をした結果トライに結びついたことは間違いない。
このまま自分たちのラグビーをし続け、逆転することを期待したい。
後半21分、さらに敵陣5mでラインアウトのチャンス。
ここで連続トライを決め、逆転の兆しとしたいところ。
しかし、組んだモールがオブストラクションの判定。
トライラインが遠い。
このペナルティを機に、一気に攻め込まれてしまう。
約5分間も守りに徹する時間となってしまうが、最終的にはラインアウトモールでトライを献上。
コンバージョンも成功。19-35。
後半10分には、SO川向が蹴ったキックパスをWTBスルンガ、FB吉澤と繋いで1つ返すこととなり24-35となるが、後半35分、38分と続けざまにトライを献上。
最終的には24-49と大きく離され試合終了となる。
この試合もミスからのトライ。そして、我慢できずトライされるような場面が目立った。
リーグも折り返しているが、未だ勝利をあげられない状況ではある。
次こそは勝利をファンに届けていきたい。
SO 川向 瑛 (ゲームキャプテン)
【記者会見コメント】
最初の2トライは簡単に取られてしまい、前半うまく流れがつかめなかった。その後はアタックもでき、いいディフェンスもできていたが、自分たちのミスがスコアになってしまい、勝敗につながったと思う。
自分たちが何をやるかというのはコーチ、スタッフから明確に伝えられているが、一人一人の実行力が足りていない。勝負強さに関しても、去年はすごく接戦でも勝利できていた。一人一人の気持ちの部分が今年の勝敗に関係あると思う。
No.8 ナエアタ ルイ
【記者会見コメント】
ヘッドコーチの最初の発言にあったように、ゲームの入り方がよくなく、そこから挽回を図ったが、不必要なペナルティなどをしてしまった。
キヤノンはモール、セットプレーが強いのがわかっていたのにも関わらず自分たちのミスにより自滅してしまったので、修正して次さらに強くなって戻ってきたいと思う。