試合レポート
試合結果・日程
試合レポート

突然の中止が発表された前節から9日が経った1月30日(日)、NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第4節が開催された。
相手はリーグワンになりチームそのものを大きく変えた静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)。
静岡BRもまた、新型コロナウイルスの猛威にさらされたチームの1つである。
今回の試合がリーグワン初めての試合となり、非常に気力に満ち溢れた雰囲気を醸し出す。
しかし、それはわれらがNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)も同じだ。
アップ、ロッカールーム、試合前の円陣。
そこからの熱量はとてつもなく、この試合に懸ける気持ちは両チーム何も変わらない。
キックオフはRH大阪ボール。
試合開始早々から白熱した肉弾戦が繰り広げられる。
攻守が変わりながらも静岡BRの猛攻が続く。
前半3分、サイドに大きく振りながらゲインされ、最後は中央付近にトライされてしまう。
コンバージョンキックも成功し、0-7。
リスタート後も開始早々と同じく、何度も連続攻撃を仕掛ける。
静岡BRの整備されたディフェンスに、中々突破が図れない状況が続く。
しかし、そんな中でもミスをしないと規律の守られた攻撃を続けることで、ペナルティを獲得。
キックで大きく前進し、チャンスを迎える。
何度も攻め続け、中央付近で再度ペナルティを獲得。
前半10分、SOロンバートがペナルティキックを成功させ、3-7となる。
まだまだ試合が開始されたばかり。
ここから徐々に点差を詰めていきたいところだが、リスタート直後に自陣でペナルティを犯してしまう。
まだまだ流れは静岡BRにあるように見える。
そして前半13分、スクラムからラインブレイクされ、そのままトライされてしまう。
コンバージョンキックも成功し、3-14と追加得点を許してしまう。
とにかく点差を詰めていきたいRH大阪。
敵陣奥深くで何度も連続攻撃を仕掛けていく。
何度かトライラインを割っていくが、後数m、数cmのところで静岡BRの硬い壁に阻まれてしまう。
しかし、テンポよくボールを動かし、早い仕掛けをすることで数的優位を作り出すことができた。
そして、前半19分に大外でWTBスルンガがトライ。
難しい角度のコンバージョンキックも、SOロンバートが見事成功させ10-14。
ここから反撃の狼煙を上げたい。
リスタート後もいいディフェンスを見せ、自陣10mライン付近でマイボールラインアウト。
フェイズを重ねていき徐々に前に進んでいく。流れは間違いなくRH大阪である。
前半27分CTBトニシオからCTBリサラへうまく繋ぎ大きくラインブレイク。
ここはうまくつなげてトライラインまで行きたいが、オフロードパスが繋がらない。
しかし、相手のミスもあり、敵陣22m付近でペナルティキックの機会を得る。
見事決まり13-14となる。
前半残り10分。この流れを断ち切ることなく、前半終了までに逆転したい。
一時的に攻め込まれるが、固まったスクラムでマイボールを獲得する。チームとしても士気が高まる。
ペナルティからキックで前に進み、RH大阪の連続攻撃が続く。
硬い壁に阻まれキックを選択し、前進する。
静岡BRボールのラインアウトだったが、プレッシャーをかけミスを誘いマイボールを獲得する。
残り1分。重要な局面である。
スクラムから仕掛けていき、再度ペナルティを獲得。
しかし、敵陣22m付近斜め45度の角度からの放った放物線は無常にもHポールの外側へ流れる。
その後のリスタートで、ボールを外に出し前半終了。
何度かチャンスがあったが、得点できないシーンもあった。
しかし、果敢なチャレンジやディフェンスが顕著に見れ、RH大阪の持ち味も出せていた。
前節までの課題である後半に向け、逆転を願いたい。
後半は静岡BRボールで開始。
早々に攻め込まれてしまう展開となってしまう。何とか凌ぐがピンチが続いてしまう。
後半3分、自陣22m付近で静岡BRボールでラインアウトから展開され連続攻撃が続く。
RH大阪にとっては非常に苦しい時間となる。
しかし、いいディフェンスからターンオーバーし、WTBスルンガが大きくゲイン。
敵陣10mまで押返し、相手のミスを誘う。
悪い流れが断ち切れた…かに見えたが、スクラムでペナルティを犯してしまう。
後半9分、自陣で静岡BRボールのラインアウトから連続攻撃。
少しずつ崩され、最後はキックパスによりトライを許してしまう。
コンバージョンキックも成功し、13-21。
その後も攻め込んではペナルティやミスを犯してしまい、チャンスはあるもののトライまで結びつけることができない。
そんな中、ハイタックルをしてしまい試合が一時中断。イエローカードは出ず通常のペナルティと判定された。
そのままペナルティキックを決められ、追加点を許してしまう。13-24。
その後、攻守が切り替わることが多い展開が続くが、ポゼッションは静岡BR寄りな印象だ。
相手の硬い壁が崩せず、敵陣22mから先が遠い。
残り20分。点差は11点。
ツートライが必須と考えるとこの辺りで1つ取っておきたい。
しかし後半23分、自陣5mで静岡BRボールでラインアウトとなる。
モールを組まれ押し込まれる。しかし、抑え込んだところは確認できない。判定が揺れる。
TMOにより、ノートライと判定される。
これを機に、水を得た魚のように攻め込んでいくRH大阪。
テンポのいいアタックから、CTBリサラがラインブレイクし、トライチャンスを得る。
しかし、バウンドに嫌われ結果的には静岡BRボールとなってしまう。
一気に攻め込まれピンチを迎える。
攻守が切り替わりながらも奮闘するが、後半38分にトライを許してしまう。
コンバージョンキックは不成功となるが、13-29と点差が広がる。
そして、畳みかけるように後半終了間際にさらにトライされてしまう。
結果的には13-36と大きく離され試合終了の笛がなる。
非常に苦しい戦いが続く。
自分たちを信じながら諦めることなく戦い続けるしかない。
試合写真

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】バイフ選手

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】バイフ選手 (2)

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】スルンガ選手

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】スルンガ選手 (2)

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】トライ後

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】フェルマーク選手

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】フェルマーク選手 (2)

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】ポール選手

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】ポール選手 (2)

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】マレー選手

【NJRLO第4節 VS静岡ブルーレブズ戦】マレー選手 (2)
HO フランコ マレー (ゲームキャプテン)
【記者会見コメント】
前半はドコモのほうが優勢だったが、後半に入って、最初の2、3分でミスがあったり、ペナルティをしてしまいました。こういうネガティブなプレーは繰り返してはいけません。
ポジティブに変えていかなければいけない。その辺りはしっかりと修正していきたいと思います。
そしてヘッドコーチが言ったように、後半は陣地がなかなか取れず、自陣から抜け出せず苦戦しました。
FB 吉澤 太一
【記者会見コメント】
レッドハリケーンズ大阪としては、前半いい試合をしただけに、後半、自分たちのミスとペナルティで崩れてしまって、悔しい気持ちです。
前半うまくいったのは、キックを有効的に使えて、エリアを取れたというのが一番で、敵陣でプレーする機会が多かったので、いい展開になった。後半になって、自分たちのラックができたときに寄りが少し遅れてしまったところが、ペナルティになってしまいました。
コロナ禍の中で、モチベーションを保つのは難しいのですが、それは静岡も大阪も一緒。試合があるとかないとかでモチベーションを変えていたら今シーズンはきついので、いつも試合はあると思って準備しています。