試合レポート
試合結果・日程NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 リーグ戦 東芝ブレイブルーパス東京
レッドハリケーンズ大阪
16
試合終了
13 前半 15
3 後半 20
35
東芝ブレイブルーパス東京
1月15日(土曜)14:30-
試合レポート
悔しい開幕戦から中5日の1月15日。NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第2節 東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)との対戦だ。
相手は歴史ある伝統のチームである。
過去の対戦戦績を見ても、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)にとっては格上の相手である。
しかし、黒星の開幕戦となっただけに、ここは必ず初白星を獲得したい。
そんな中、RH大阪ボールでキックオフ。
開始直後からブレイクダウンでプレッシャーをかけ続けるRH大阪。
敵陣でマイボールになるとバックスへテンポよく展開し、No.8ナエアタを縦に当てていく。
しかし、アタックの中で小さなキックを相手にとられ、相手のアタックで自陣まで押し戻されてしまう。
前半4分、BL東京の強いプレッシャーに我慢できずペナルティを犯してしまう。
そのままPGを決められ、0-3。
第2節も先制点を献上してしまうスタートなった。
リスタート後もBL東京の力強いアタックに、自陣まで押し込まれる形となったが、相手のいいテンポのアタックを今季ケガから復帰をしたWTB茂野がインターセプト。
悪い流れを断ち切るように大きくゲインを図った。
しかし、その後も自分たちのミスにより攻めきれない結果となってしまった。
前半10分には、ペナルティから自陣5mでラインアウトモールを組まれ、そのままトライ。0-8。
キックは失敗に終わるが、序盤からミスや反則が多く、自分たちのリズムでラグビーができない時間が続く。
CTB小林の出足のいいディフェンスをきっかけに、敵陣で連続攻撃を仕掛ける。
キックやオフロードパスをつなぎ、自分たちのアタッキングラグビーを存分に発揮する。
そして、前半16分に敵陣10mのところでペナルティを獲得。
SO川向のPGが成功し、3-8となった。
その後もブレイクダウンにプレッシャーをかけ続け、前半17分には、先ほどと同じような位置でペナルティを獲得することができた。
RH大阪は、再度PGを選択。
SO川向のキックは成功し、6-8と徐々に点差を埋めていく。
リスタート後は攻守が入れ替わる展開が続く。
敵陣に行っても反則してしまったり、自陣では逆に奪い返したり。
しかし、心なしか前半の20分間とは違う雰囲気を感じる。
RH大阪の士気が高く、ミスをしたとしてもアグレッシブに攻めた結果に見えることが多く、非常にポジティブだ。
そして前半24分、連続攻撃からいいタイミングでSH井之上が相手の裏にキックを通す。
バウンドしたボールをWTBスルンガがキャッチ、そして今季初先発のフェルマークがパスを受けトライ。
難しい位置からのコンバージョンキックも見事成功させ、13-8。
逆転に成功する。
ここから流れを掴みたいRH大阪。
ブレイクダウンにプレッシャーをかけ、BL東京の球出しを遅らせようとするが、相手の速いテンポの攻撃に中々ついていけない。
ボールを外に外に展開され自陣まで、戻されてしまう。
その後もラインアウトでミスを犯し、相手にボールを献上。一気にトライラインまで攻め込まれてしまう。
前半28分、ラックの中で抑え込まれてしまい、トライを許してしまう。
その後のキックも成功し、13-15と再度逆転されてしまう。
その後、約10分間は均衡した時間が続き、スコアは動かず前半が終了となる。
果敢にアタックしているときは、攻め込めている印象を受けるだけに、細かなミスや反則が悔やまれる。
後半は、修正し逆転することを期待したい。
RH大阪は前半とメンバーに変更はなく、後半はBL東京ボールでキックオフ。
後半直後に反則をしてしまい、そのままピンチを迎える。
自陣22m付近から展開され、トライを献上。コンバージョンは不成功。13-20。
後半開始してわずか2分の出来事だった。
後半の入りとしては良くないものとなってしまった。
しかし、その後は敵陣でラグビーをする時間が多くなり、逆にチャンスをうかがう形となった。
BL東京の連続を止める中で、ペナルティを獲得。
後半9分にPGを成功させる。16-20とスコアを詰めていく。
ここから再度逆転していきたいところだが、BL東京もそれを許さない。
むしろ強力なFWや、強いペネトレイターなど、RH大阪陣内で自分たちの持ち味を活かす。
そして後半13分にFWで押し込まれた後に、強力な突破を図られトライ。
キックも成功し、16-27と苦しい展開となってきた。
RH大阪は何とか得点に結びつくようにアタックを仕掛けていく。
しかし前半同様にミスや反則を犯してしまい、中々自分たちの思うようにいかない時間が続く。
その後、後半17分にもラインアウトモールにより得点を与えてしまう。
残り約20分で16点差と大きく離されてしまう。
後半20分に相手選手の危険なプレーが連続し、2名に対し退場(1名はイエローカード適用のため一時退場)を申告され、15人対13人と数的優位な状況になる。
しかし、この後も焦りからか、ミスや反則を繰り返し得点につなげることができない。
むしろ後半30分には相手のPGが成功してしまい、16-35とさらに点差を離されてしまう。
何とかトライまでと、最後まであきらめないRH大阪。
ラインブレイクも何度もするが、最終的にトライワインを割ることなく試合終了の笛が鳴ってしまう。
前節同様、自分たちのミスに苦しめられた一戦であったと感じる。
ホストゲーム2連戦とも敗北。
次節は昨シーズン最後の相手となったトヨタヴェルブリッツ。
この2戦で出た課題を修正し、次こそ勝利するRH大阪に期待したい。
HO フランコ マレー (ゲームキャプテン)
<記者会見コメント>
前節と同じ様な内容になってしまった。
チャンスは有ったが得点に出来なかった事や、緩んでしまった場面で失点してしまった。
東芝に勝利おめでとうと言いたいが我々としてはしっかり課題に取り組んで行きたい。
<記者からの質疑応答>
Q1.相手が13人になった時にどの様な声を掛けたか
A1.相手が13人になった時点でこのプレイをしようと話し合ったが、ワイドの所でエラーをしてしまいチャンスが台無しになった場面が有った。
頑張ろうとした結果空回りしてミスに繋がってしまう所が有るので、その辺の数的有利な状況になった時はしっかりと全員を落ち着かせて、やるべき事を遂行出来る様にする事が反省点だ。
Q2.10分間の中で得点しなければいけないとい言うプレッシャーは有ったか
A2.もちろん10分間しか無い中で得点しなければいけないプレッシャーは有る。
そのプレッシャーが故に気負い過ぎてミスに繋がってる所が有った。
一人一人がゲインしなければいけないと言う気持ちで無理をする所も有った。
こういった場面ではしっかりと落ち着いてゲームプラン通りに丁寧なプレイが必要。
FB 吉澤 太一
<記者会見コメント>
前半はドコモらしくフィジカル面で前に出る事が出来たが、後半は自分達のミスで崩れてしまったので悔しい気持ちでいっぱいである。
<記者からの質疑応答>
Q1.相手チームのワーナーディアンズ選手から受けたペナルティーについて若さが出たと思っているか
A1.試合の中の事で仕方が無いとは思う、僕みたいに小さな選手とはやりにくいと思う。
すごいパワーでこれから日本代表に引っ張て行く選手だと思うので頑張って欲しい。
Q2.相手が13人なった場面で必ず得点しなければいけないと言うプレッシャーは有ったか?
A2.観ている方は相手が13人なので直ぐに点が取れると思われてると思うが、相手も集中力が高くなると思う。13人になった時点で得点出来なかったのはドコモとして反省点だ。自分達のミスが一番大きい。
Q3.相手が13人になった場面で圧力が上がった様に見えたがどの様に感じていたか
A3.観ていてそう思われるというほどに、自分達も感じていた。
東芝の集中力やブレイクダウンの激しさは増したと感じた。
しかし、そこで得点出来ないと今後上には行けないと思う。