試合レポート
試合結果・日程NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 リーグ戦 リコーブラックラムズ東京
レッドハリケーンズ大阪
22
試合終了
12 前半 15
10 後半 28
43
リコーブラックラムズ東京
1月9日(日曜)15:30-
試合レポート
新年があけた1月9日。ついにレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)の歴史的開幕を迎える。
リーグが大きく変わり、興行権がチームに移って初めての公式戦。
場外場内のイベントに観客も戸惑いがありつつも、どこかわくわくした表情をのぞかせる。
初戦の相手はリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)。
昨シーズン激闘の末、試合終了間際に劇的なトライをし勝利を収めた相手だ。
観客もその記憶があるのか、力が均衡している分どんな試合展開になるのか楽しみな様子である。
そんな中、RH大阪ボールでキックオフ。
開始直後からPR西川が相手にプレッシャーをかけボールを奪う展開。
闘志漲るプレーにチームの士気も高まる。
しかし、ペナルティから一気の自陣に攻められ、その後ボールを奪うもペナルティを犯し自陣5mラインアウトとピンチとなってしまう。
前半5分、ラインアウトモールで押し込まれ先制トライを奪われてしまう。
難しい位置からのコンバージョンは不成功で0-5。
リーグワンの開幕戦というプレッシャーが先制点と共にのしかかる。
リスタート後もBR東京の激しいブレイクダウンに中々ゲインできない状況が続く。
しかしFW・BKとボールをキープしながら果敢にフェーズを重ねていく。
そしてSOヤンチースのキックパスで大きくゲインし、相手ディフェンスを崩しチャンスを迎えることとなる。
前半9分、SOヤンチースから長いパスを受け取ったWTBスルンガが相手のタックル受けながらグランディングを試みる。
グランディングはできなかったものの、TMOとなり相手選手のノーバインドタックルが判定され、ペナルティトライとなる。
いい形でトライにつながった上に、7-5と逆転することに成功した。
その後も攻守が入れ替わる場面が多く、均衡状態が続く。
先ほどのノーバインドタックルのときに出たイエローカードにより数的優位があるRH大阪。
ここは1トライでも多くとっておきたい場面である。
前半18分にトライを取るきっかけとなったWTBスルンガがまたもやラインブレイク。
トライライン目前まで攻める。残り約2mのところまで行き、ペナルティをもらうことができた。
前半19分、敵陣5mでラインアウトモールからNo.8ナエアタがトライ。キックは外れたが12-5と追加点を入れることができた。
このままいい流れを掴みたいRH大阪。
しかし、その後BR東京のアグレッシヴなアタックに自陣まで攻め込まれてしまう。
ピンチの場面に案るが、何とかしのぎたいRH大阪。
粘りのあるディフェンスを見せるが、相手の小さなキックをライン裏に通されトライを献上。
中央付近であったが、ボールがポールにあたりキックは不成功。12-10。
リスタート後もBR東京がボールを動かすシーンが多くなる。
再度自陣まで押し戻されてしまい、ピンチを迎える。
今度は守り切り、マイボールペナルティを獲得するも、キーマンの1人であるSOヤンチースが負傷で退場してしまう。
川向と交代となり、再スタート。
その後も変わらず攻守が入れ替わるシーンが多く続く。
しばらく均衡した状況が続いていたが、同様敵陣まで攻め込まれてしまう。
そして前半36分。追加点を献上してしまう。
コンバージョンは成功せず、12-15と逆転を許してしまう。
ハーフタイム前に得点し、同点ないし逆転した状態でハーフタイムを迎えたいところ。
前半38分、キックカウンターからいいアタックを仕掛けNo.8のナエアタが隅にトライを決める…ように見えたが、手前のプレーで反則が無情にもノートライ。
中々BR東京の硬い壁は崩せず12-15のまま前半終了の笛が鳴る。
キーマンの負傷、逆転、前半最後の不運なノートライと少し波に乗れていないRH大阪。
後半は一気に逆転し、勝利に向け躍動を期待したい。
後半はBR東京ボールで再開。
後半開始早々から激しいアタックを見せるBR東京。
5分間は自陣でBR東京のアタックをしのぐ展開となった。
しかし、去年から磨きがかかっているディフェンスによりトライを許さない。
自陣からも果敢に攻めていくRH大阪であるが、自陣内でペナルティを犯してしまう。
後半8分、またもや自陣5mラインアウトのピンチを迎える。
モールで押し込まれることはなかったが、その後のバックスの展開によりトライを献上。
難しい位置からのコンバージョンも成功し12-22。
RH大阪としてはここが踏ん張りどころである。
まずは1つスコアを返したい。
しかし、その後もスクラムでのペナルティや小さなミスを犯してしまい相手ボールの時間が続く。
後半15分にはキックパスからのトライも認められさらに点差を離されてしまう。
キックも成功し、12-29。
中々攻める時間も少ない中で、もどかしい時間が続く。
リスタート後、敵陣でのアタックを仕掛ける。
中々相手ディフェンスを崩していくことができないが、じわじわと前に進む。
後半19分、敵陣22m付近ラインアウトから連続攻撃を仕掛ける。
残り10m付近まで来るが無情にもノッコンで相手にボールを献上してしまう。
キックを蹴られ自陣まで戻されてしまう。
後半21分には、再度BR東京のアタックに我慢ができずトライを更なる追加得点を献上してしまう。
コンバージョンも成功し、12-36と点差が大きくなってしまう。
攻めては奪われトライを献上するシーンが続き、フラストレーションもたまっているのがよくわかる。
しかし、自陣から果敢に攻めチャンスになる。
FB吉澤が大きくラインブレイクし、敵陣深くからさらに連続攻撃を仕掛ける。
後半25分、左隅にNo.8ナエアタがトライ。キックは外れ17-36。
まずは1つ。まだ時間はある。どこまで点差を詰めていけるか。
時間がない中でもボールをつなぎ攻めていく。
相手にボールを奪われるシーンもあるが、どこか勢いを増しているように見える。
後半33分、ペナルティを獲得した瞬間にタップキックから再開し、SO川向大きくラインブレイク。
自陣5mまで迫り、テンポのいいアタックを仕掛けていく。
後半35分には敵陣22m付近ラインアウトから連続攻撃を仕掛ける。
FW・BK一体となったアタックからWTBスルンガが抜け出し中央付近にトライ。キックは外れ、22-36。
ボールが動き始めた時のRH大阪の攻撃力は非常に高いものであることがわかるトライであった。
残り3分。
もう1トライ、2トライをして追い上げたいところ、ラックサイドを抜かれまたもや突き放されてしまう。
コンバージョンも成功し、22-43となる。
時間はないが、最後まであきらめることはない選手たち。
次につながる1トライをして試合を終えたい。
しかし、無情にもノーサイドの笛がなる。
新たに開幕したNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022。
初勝利にはできなかったRH大阪。
次節は店頭ある強敵ブレイブルーパス東京。
BR東京戦ででた課題を修正し、勝利に向け準備をしていくしかない。
ゲームキャプテン HO フランコ マレー
<記者会見コメント>
自分達としては初戦望ましい形にならず残念だ。
未だ初戦でこの先シーズンも長いので、今日出て来た課題を修正する時間は十分にあると思っている。
リーグワン始まったばかりだが、非常に良い雰囲気で開催されていると思う。昨シーズンのトップリーグに比べると大きなステップアップだ。この先もタフなシーズンが続くのでしっかりとハードワークを積み重ねて行きたい。
相手がフィジカルで勝っており、緻密さでも相手が上手だった。
今後もチームの勝利に向けてベストを尽くして行くが、個人的には激しさスピードを生かしてポジション争いに勝って行きたい。