試合レポート

試合結果・日程

トップリーグ2021 プレーオフトーナメント トヨタ自動車ヴェルブリッツ

NTTドコモ

NTTドコモ

29

試合終了

15 前半 11

14 後半 22

33

トヨタ自動車

トヨタ自動車

58日(土曜)13:00-

えがお健康スタジアム

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試合レポート

【TL2021準々決勝vsトヨタ自動車】パエア選手

2021年5月8日(土)トヨタ自動車ヴェルブリッツ(以下、トヨタ)との試合が、えがお健康スタジアム(熊本県)にて行われた。前々週の試合でチーム史上初のトップリーグTOP8入りを果たし、今シーズンはチーム名の如く旋風を巻き起こしてきたレッドハリケーンズ。ここからの戦いは、チーム・選手にとっても未知の領域での戦いで強豪チームへ肩を並べるチャレンジングなゲームとなった。

『死闘』という言葉は、こういうゲームの事を言うのであろう。

前半は風下のレッドハリケーンズボールのキックオフで試合が開始された。
キックオフボールを敵陣深くへ蹴り込みファーストコンタクトから激しくぶつかり合う両チーム。すると早速、今シーズン体を張り続けてチームを牽引してきたキャプテンの⑤エラスマスが魅せる。激しいボールへの絡みでトヨタボールをターンオーバーすると素早くボールを展開し、オフサイドのペナルティを誘う。そのペナルティから⑩バンクスがPGを難なく成功させ前半1分に先制する。(3-0)

世界的プレーヤーをFW第3列に揃え、この試合のブレイクダウンを制圧しようと試みるトヨタに対して、上下へのダブルタックルで応戦するレッドハリケーンズ。しかし前半8分、トヨタのフィジカルを活かしたアタックに自陣深くでペナルティを犯してしまいPGを決められて同点とされる。(3-3)

この試合も自陣から積極的にボールを動かして攻め続けるレッドハリケーンズ。ハーフウェイ付近でペナルティを獲得すると、そのペナルティから⑨ペレナラが判断よく速攻を仕掛けフェーズを重ねると⑩バンクスからボールを受けた④小島が40mのビッグゲインをみせてゴール前へ迫るもこの一連のアタックではトライを奪えない。その後、ゴール前5mのマイボールラインアウトから連続攻撃を仕掛けると、⑨ペレナラ⑩バンクス⑮マーシャルとNZ出身の3人でボールを繋ぎ最後はマーシャルが右中間へ飛び込んでこの試合のファーストトライが生まれる。トライ後のコンバージョンゴールは失敗となるも格上相手にリードする展開とする。
(8-3)

前半22分、トヨタにPGを決められ(8-6)とするも27分には、カウンターアタックから⑪マピンピがライン際を60m快走し内側をサポートしていた⑨ペレナラへ繋ぎゴール前5mまで迫る。ボールがスローダウンするも粘り強くFWがラック近辺を攻めたて、最後はベテランの⑫パエアが力強いキャリーを見せてゴール右隅に飛び込んでこの試合2トライ目を奪ってトヨタを突き放す。(15-6)

しかし、前半31分自陣でジャッカルの名手トヨタの⑦フーパーにボールをターンオーバーされると連続攻撃を仕掛けられ、最後は右サイドにオーバーラップを作られてゴール右隅にフィニッシュされ点差を詰められて試合を折り返す。(15-11)

前半をプラン通りに進められたレッドハリケーンズに対して、エンドが変わった後半開始早々トヨタが意地をみせる。キックオフボールに競り負けてトヨタにボールを奪われると、レッドハリケーンズの⑭茂野洸気の弟、トヨタの⑨茂野海人に狭いスペースのブラインドサイドを突かれて大きくゲインされ、サポートしていた選手に繋がれトライを許してこの試合初めてリードされる。(15-18)

しかし、レッドハリケーンズも直ぐに取り返す。キックオフリターンボールからトヨタがオフサイドのペナルティを犯すとタッチキックで前進しゴール前のラインアウトとする。そのラインアウトでトヨタの意表を突くトリックプレーを見せてモールを組むと、FWが一気に押し込み最後は⑥ファンデルヴァルトがゴールを越えて再びリードする展開となる。(22-18)
このトライを見ても今シーズンレッドハリケーンズがトップリーグで旋風を巻き起こしてきた要因が垣間見られる。それはオプションの多さだ。アタックが行き詰ってもその次、その次のオプションがどんどん出てきてフィフティーンが同じ絵をみて攻め続けることでトライが生まれる。

その後、後半8分にトヨタにPGを決められ(22-21)と追いすがられるも、12分に⑮マーシャルがキックカウンターで蹴り上げたハイパントを自らキャッチし、しなやかなステップで大きくゲインするとサポートしていた⑭茂野へつなぎゴール右中間へ飛び込んで突き放す。(29-21)
しかしその後、トヨタに22分31分と連続トライを許して再び逆転される。(29-33)

後半33分からの残りの約10分間はお互いの意地と意地がぶつかり合う死闘となった。7分間ホイッスルが一切鳴らならず攻守が目まぐるしく変わる戦いが繰り広げられ、観客が息をするのを忘れるぐらいの熱戦であった。自陣深くからでもボールを動かして攻め続けるレッドハリケーンズに対し、トヨタも意地のディフェンスで得点が動かない。ノーサイドのフォーンが会場に鳴り響いた80分、レッドハリケーンズにラストチャンスが訪れる。敵陣22m内のラインアウトから連続攻撃を仕掛けてトライを狙いにいくもトヨタの堅いディフェンスを破ることができない。それでも逆転トライを目指して前へ進むレッドハリケーンズの姿に会場の観客からも逆転を期待する手拍子が起こる。観客の期待に応えるべく苦しい時間帯でも決して諦めず前へ進み続けるフィフティーン。しかし、前半から100パーセントを出して戦ってきた選手にトヨタの壁を超える力は残っていなかった。最後は持ち込んだボールに絡まれペナルティの笛が吹かれて万事休す。

これでレッドハリケーンズの2020-21シーズンの戦いの幕が下りた。今シーズンはコロナウイルスの影響で開幕が延期となり大会フォーマットも変更される難しいシーズンの中、シーズン当初に立てた目標に対して選手全員が愚直にハードワークし戦い続けたシーズンだった。その結果トップ8まで進み、さらにトップ4まであと少しのところまで戦えたことを誇りに思う。レッドハリケーンズの戦いぶりに多くのファンの皆さまをインスパイアできたのではないだろうか。来シーズン、もっともっと成長したレッドハリケーンズの戦いをお見せできるようこれからも前へ進み続けます。本当にありがとうございました。

選手・コーチのコメント

ヨハン アッカーマン HC

シーズンを通してサポートして下さったファンの皆さまへ感謝いたします。
選手の事がとても誇らしく、今日の試合だけに限らずこれまで努力してきた事を振り返ってもとても満足しています。今日の試合は、本当に小さなプレー1つが勝敗を左右するのが顕著に表れた試合でした。自分達が活かせるプレーが沢山あったからこそ心が痛みます。ただ、両チーム本当にいいファイトをしていい試合ができたのでトヨタ自動車さんにも感謝いたします。ありがとうございました。

ローレンス エラスマス 選手

今日も多くのサポートをしていただきありがとうございました。
シーズンを通して選手全員のパフォーマンスに対して非常に誇らしく思います。今日の試合に関しても勝つための多くのチャンスがあり、みんなが勝つつもりで試合に臨んでいたのでやり切った事も踏まえて非常に残念な気持ちです。今シーズンは、お互いのために戦うというチーム文化も作れ戦う集団となりました。シーズンを通して応援いただいたファンの皆さまへは心より感謝いたします。

TJ ペレナラ 選手

本日も沢山の応援ありがとうございました。
今日の試合はチャンスが何回もありましたが活かしきれなかったこと、逆にトヨタさんがチャンスで得点できた事が勝敗を分けた原因だと思います。ただ、選手全員がハードに取組んで戦えたことを誇らしく思います。今シーズン、チームは大きく成長しましたがまだまだ成長できるチームだと感じております。シーズンを通して応援いただき本当にありがとうございました。

北島 大 選手

トヨタ戦の応援ありがとうございました!
トップ8に満足せず、いつも通り準備を重ねて挑んだ試合でした。敗戦という結果はとても悔しく、決して満足のいくゲーム内容ではありませんでしたが、課題であったスクラムも安定し、終盤までリードする等、トップ4以上を目指せる実力を皆さんに示す事ができたのではと思います。スタジアムでの声援やSNS等のメッセージは私達選手の力となりました!シーズン通して応援ありがとうございました。来シーズンは更にハードワークを重ね、更にレベルアップしたRedHurricanesをお見せできるよう頑張ります。