試合レポート
試合結果・日程試合レポート
この日、前日に三重県で行われたホンダヒートとの試合から一夜明け、ドコモ大阪南港グラウンドで近鉄ライナーズとの練習試合が行われた。前日の試合メンバーからも数名がメンバー入りし、厳しい状況での試合ではあったがトップリーグ開幕戦のメンバー入りを目指す選手達にとって重要な一戦となった。
前半は近鉄ボールのキックオフで試合が開始された。試合開始早々、ドコモは敵陣10m付近でラインアウトを獲得すると、ホンダ戦で出た怪我人の影響で急遽インサイドセンターに抜擢された⑿佐藤(善)が力強い縦への突破を試みる。そのボールを巡目に連続攻撃をしかけ、最後は近鉄のディフェンスラインの背後にできたスペースへ⑽王子が絶妙なグラバーキックを蹴りこみそのボールを⑾スルンガが拾い上げそのままゴールラインへ飛び込み先制トライを奪う。この日のドコモは、一人一人がディフェンスでのラインスピードを意識して低く突き刺さるディフェンスで近鉄にリズムを作らせない。すると、前半13分に素早いディフェンスから⑿佐藤(善)が近鉄の攻撃をインターセプトし60mを走りきりトライを奪う。その後も、セットプレーのスクラムやラインアウトで近鉄にプレッシャーをかけ続け、前半だけで7トライを奪い47-0とし、完全にドコモペースで試合を折り返す。
後半開始早々、ドコモはこの試合初めてのピンチを迎える。近鉄の縦に出る連続攻撃から最後はオフロードパスを繋がれゴールラインまでボールを運ばれる。しかしそのトライピンチを、今期レッドハリケーンズに加入して初めてフルバックで起用された⒂マックラウチがトライセーブの好タックルを決めこのピンチを脱出する。しかし、このままでは終われない近鉄も後半9分、ドコモ自陣深くで得たラインアウトをきっちりキープし、そのまま力強いモールを押し込まれトライを返される。後半に先制トライを奪われたドコモは、この嫌な流れを断ち切るためにキックオフリターン後、激しいディフェンスでボールを奪い返す。そのボールを細かく繋ぎ前進していく。そして最後は、⒂マックラウチが空いた外側のスペースにキックパスを蹴りこみ⑾スルンガがこの日4トライ目となるトライで近鉄を突き放す。その後もドコモは、的確なエリアマネジメントと素早く前にでるディフェンスで近鉄に思うような試合運びをさせず終わってみれば71-19と大差での勝利となった。
試合終了後、円陣でマイケル・ブリュワーHCは近鉄戦メンバースコッドに対し、「この1週間取り組んできた姿勢がこの試合に出て良かった。今日の試合内容でコーチングスタッフのメンバー選考をより難しくさせた」と話していた。トップリーグ開幕戦までチーム内でまだまだ熾烈なメンバー争いが繰り広げられる。
巧みなゲームメイクで勝利に貢献した 王子選手
日頃より、レッドハリケーンズにたくさんの温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
本日のゲームでは、アタックにおいてもディフェンスにおいても、一人一人が前に出ることで我々のゲームに引きずり込むというマインドセットで試合に臨みました。
試合序盤から一人一人が目の前のコンタクトで前に出ることができたので、近鉄ライナーズさんのプレッシャーを感じる場面もありましたが、試合を通して準備していたゲームプランを遂行することができ、勝利することができました。
本日のゲームでも、年末のご多用の中たくさんの方々に南港グランドにお集まりいただき、選手一同本当に感謝しております。
そんな皆さまに我々がトップリーグで勝利する姿を見て喜んでいただくために、1月12日のトップリーグ開幕戦に向けて、選手・スタッフ全員がお互いを信じ合い、勝つにふさわしいチームに成長していけるよう頑張ってまいります。
2020年もどうぞ温かいご声援をよろしくお願いいたします。