試合レポート
試合結果・日程
試合レポート

来シーズンもトップリーグで戦う。その思いに曇りはなく、チーム全員が誓っていた。
2018年1月20日運命の入替戦。順位決定トーナメントでは初戦思いもよらぬ敗北から一転、再び近鉄との大阪ダービーを制しギリギリ入替戦の挑戦権を得たレッドハリケーンズは、崖っぷちで戦っていた。相手は日野自動車レッドドルフィンズ。ほんの数年前までレッドハリケーンズを支えた選手が多く在籍するチームである。
前半、いつもの通りのドコモが先制トライをきめ流れを引き寄せそのまま勝利まで走るといった良いイメージとは裏腹に、20分まで0-0のままこう着状態が続く。その理由はドコモのペナルティの多さにあった。案の定23分日野がペナルティゴールで先制点を獲得すると、勢いに乗り29分にキックパスを上手く処理し先制トライを獲得。すぐさまドコモも井之上からパエア⇒ホワイトリーと繋ぎさらにパエアに戻しトライを取り返す。しかし、前半終了間際、再度キックパスを処理されトライを許し5-17とビハインドで折り返した。
ハーフタイム、いつものことがやれていない、相手のペースにつきあってしまっている。不穏なムードが漂っていた。
今シーズン最後の後半40分。退路はない。前に進む。その思いがプレーに出たのか、後半18分・27分と立て続けにドコモがトライを獲得し、何とか17-17の同点まで追いついた。あとは同点もしくは1点でも多くとれば残留が決定する。裏を返せば日野は1点でもとれば昇格が決定する。お互いの意地がぶつかり合う。そんな時、前半から続いていた「ドコモのペナルティ」が顔をだす。33分ドコモのペナルティから日野がペナルティゴールを狙い成功。17-20と再逆転する。両チームどちらも焦っているように見えた。ノーサイドの笛が鳴る直前、相手ボールスクラムから日野がキックを選択し運よくボールを獲得。その瞬間ホーンは鳴り響いたが、ドコモのプレーが切れるまで続けられる「ラストワンプレー」の状態となった。こんな息苦しい試合は初めてかもしれない。FWが体を張り、BKがスペースを攻める。ホーンが鳴ってから軽く5分は経ったのではないだろうか。まだドコモの攻撃が途切れない。そして40フェイズ(攻撃)を超えたぐらいだろうか、レフリーの短いホイッスルが鳴り響く。会場全体がどよめく。ジェスチャーはドコモのノックオンを示していた。ここで再度ノーサイドのホイッスルが鳴った。ドコモの降格が決まった一瞬だった。
今シーズン応援いただいたファンのみなさまには申し訳ない結果となってしまったが、来シーズン必ずトップチャレンジリーグ1位で再昇格することを誓い、レッドハリケーンズの2017-2018シーズンは幕を閉じた。
試合写真

【入替戦 VS 日野】応援席

【入替戦 VS 日野】選手入場

【入替戦 VS 日野】北島選手

【入替戦 VS 日野】金選手 (2)

【入替戦 VS 日野】リリダム選手

【入替戦 VS 日野】フィルヨーン選手

【入替戦 VS 日野】パエア選手 (2)

【入替戦 VS 日野】渡辺選手 (2)

【入替戦 VS 日野】才口選手 (2)

【入替戦 VS 日野】才口選手 (3)

【入替戦 VS 日野】岡部選手
FWゲームリーダー 牛原選手
■試合を終えて
この試合は、来シーズンもトップリーグで試合をするためにも絶対に負けられない試合でした。前半から敵陣で攻撃し、相手にプレッシャーをかけることができましたが、ミスやペナルティによりトライまで取り切ることができず、思うように我々のペースで試合を進めることができませんでした。そして、相手チームにはキックプレーで優位に試合を進められてしまったことが敗因だと考えています。
■シーズンを終えて
トップリーグ初戦から「RTA(リターントゥアクション)」というスローガンを掲げ、挑みました。その結果、リーグ戦では6勝を挙げることができ、チームとして成長できたと感じています。結果として入替戦敗退、トップチャレンジ降格となってしまったことは選手一人ひとりが責任を感じていますが、更なる飛躍をめざし来シーズンも戦いたいと思います。
■ファンに一言
みなさまのいつも変わらぬ熱い声援はとても力になっています。今シーズントップリーグから降格してしまい、ファンの方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。選手一人ひとり、来シーズンは今よりもっと強くなってトップリーグに戻ってくることを約束します。引き続き熱い声援宜しくお願いします!