試合レポート
試合結果・日程試合レポート
万全の準備、完成されつつあるシステム、そして何より選手全員が感じている「自信」と「使命感」。
すべて整えた状態で迎えたジャパントップリーグ開幕戦、神戸製鋼コベルコスティーラーズとの戦いである。トップリーグ昇格後、5戦2勝と相性の良い相手でもあることから、しっかりと勝ち切りベスト8以上の目標達成に向けスタートダッシュを決めなければならない非常に重要な戦いである。
試合前選手控室では、かすかに感じる緊張感。ノーゲームメンバー含めすべてのチーム関係者に送り出され、運命の80分が始まった。
真夏の暑さと、極度の緊張からか体がなじまない前半2分、ハイパントからキックカウンターを受け対応しきれずキックオフ後速攻のトライを許す。これにより冷静さを取り戻すも、前半16分スクラムから相手スタンドオフが大外へキックパス。これもうまくつながってしまい2トライ目を許す。ここから10分ほど膠着状態続くが、ドコモの作り上げた「規律と意思統一」の甲斐もあり、立て続けに相手からペナルティを3つ奪い、才口のPGで得点に繋げた。スコアは9-12。逆転のきっかけができたかに思われたが、前半終了間際にラインアウトでの少しの気の緩みからかトライを許してしまい、流れをつかみきれないまま前半が終了した。
ハーフタイム中の選手からは「負けられない」ではなく「勝ちたい」という表情や雰囲気が見て取れた。
運命の後半。点差は10点、2トライ差。十分に逆転できる点差だった。
後半開始2分、選手の気迫がようやくプレーにつながり始める。フィルヨーンがパスダミーで自ら持ち込みボールを動かす。それに呼応するように周りの選手がフォローに入り、しっかりとトライラインまでボールを繋いだ。今シーズンの形「RTA」がようやくプレーに表れた。しかし、少しの意思疎通ずれにより規律が乱れ、神戸に2本のPGを許す。ここでスコアは16-25。残り15分を切ったところで、転機が訪れた。相手のペナルティから得点のチャンスが生まれた。おそらくこれが決まれば、流れがドコモに来る。そして、逆転するであろう。おそらくチーム・会場全体がそう感じ、また、キッカーにも伝わったのか、非常に重要となりうるPGをドコモがはずす。流れを引き込みきれなかった。以降終了間際に2本のトライを許し、16-39で開幕戦は幕を閉じた。
平日にもかかわらず、来場者数は5500名弱と非常に多くの方々に応援に来ていただいたが、初戦から「結果」で喜んでいただくことはできなかった。
次節8月26日にクボタスピアーズとの戦いが行われる。一勝でも多く、勝利に貪欲なチームが上位へ上り詰める。この戦いから決して逃げることはない。少しでも相手を分析し、1%でも勝率を上げられるよう、最高の状態で試合当日を迎える「準備」を行っていく。
先発出場 小林選手
今日は応援ありがとうございました。平日金曜にもかかわらず、たくさんの方々に会場へお越しいただき、本当に力になりました。
残念ながら、試合には敗北しましたが、昨年から取り組んでいるシステムやシェイプなども機能している場面も多く、次節の勝利に向けポジティブに捉えることができています。また、規律の部分も大きな収穫と感じており、意思統一の強化により反則数が少なかった点は、チームがまとまれている結果だと認識しており、必ず次節の勝利につながると感じています。
次節以降、個人的には春にNZ留学で培った基礎スキルやメンタル強化した部分を前面に出し、勝利に貢献したいです。
シーズンはまだ始まったばかりなので、これからも熱い、熱すぎる応援をどうぞよろしくお願いします。