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レッドハリケーンズ ラグビー留学 in ニュージーランド ウェリントン篇

2016年8月9日更新

留学レポート ウェリントン篇

練習スケジュールと内容

  • 月・火・木曜日は、毎朝6:30からウエイトトレーニング。
    上半身・下半身・全身という3つのパートに分けたプログラムをウェリントンアカデミーで作成してもらい、曜日ごとに実施するパートの指示を受け、トレーニングを行いました。
  • 火曜日は、ウエイトトレーニング後、8:15からスピードトレーニング。
    ゴムバンドで抵抗を受けた状態でのトレーニングや、ランニングフォームについての指導を受けました。
    この他30mダッシュや、実際のゲームで使用するアジリティ(敏捷性)のトレーニングを行いました。
  • 水曜日は、6:30からボディバランストレーニング。
    体幹を意識し、不安定な状態でもふらつかない姿勢の習得や、柔軟性の向上を意識したトレーニングを行いました。
  • 金曜日は試合前なので、個人の時間でトレーニングし、12:00からヨガ。
    早朝トレーニングが終わると約1時間ほど休憩をとり、9:30ごろからトレーニングを行いました。
  • また火・木曜日は18:00からクラブチーム練習に参加。土曜日の試合に向けたトレーニングを行いました。
    火曜日は前週の試合のフィードバックを生かし、15vs15の試合形式でのトレーニングを実施。
    木曜日は火曜日の反省をし、パス系のスキルトレーニングとユニット練習を行いました。
 
午前
ウェイト
トレーニング
6:30~8:00
セルフ
トレーニング
9:30~11:30
ウェイト
トレーニング
6:30~8:00
スピード
トレーニング
8:15~9:30
セルフ
トレーニング
10:30~12:00
ボディバランス
トレーニング
6:30~7:30
セルフ
トレーニング
9:30~11:30
ウェイト
トレーニング
6:30~8:00
スキル
トレーニング
8:15~9:30
セルフ
トレーニング
10:30~12:00
セルフ
トレーニング
9:30~11:30
ヨガ
12:00~13:00
試合
OFF
午後
語学レッスン
13:30~15:30
語学レッスン
13:30~15:30
トレーニング
(クラブチーム)
18:00~20:00
語学レッスン
13:30~15:30
語学レッスン
13:30~15:30
トレーニング
(クラブチーム)
18:00~20:00
 

各選手ごとに、今回の留学を通して感じたことを語ってもらいました。

牛原 寛章選手(フッカー)

──練習の中で感じたことを教えてください。

留学当初は、日本で通用したコンタクトプレーなども想定していたより1人1人の激しさがあったため、自身のフィジカルレベルを知ることができました。その中で、体が大きい選手に「どうコンタクトしたらゲインできるのか」を見つめ直すことができました。パスやランニングスキルは通用する部分もあり、おのずと自分の強み・弱みを再認識できたことが収穫だったと感じます。
また、ハリケーンズの練習も見学する機会があり、とても印象に残ったことは練習中うるさいくらい会話をし、コミュニケーションを図っていたことでした。
今後、トップリーグで上位チームを目指していくにはラグビーにおける「スキル」のみならず「会話というコミュニケーションスキル」も重要だと実感しました。

所属したクラブハウスにて 所属したクラブハウスにて

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

留学経験を通じて、チームメイトとのコミュニケーションの重要性について再認識しました。日本人同士でも意思疎通は難しく、英語でのコミュニケーションは更に難しかったです。そこで意識したことが、言語によるコミュニケーションだけではなく積極的に動き、プレーすることが仲間と意思疎通を図る方法でした。
積極的なプレーを通じて、自分の想いを伝えることで相手がどう反応すべきか自然と理解させ、結果好プレーにも繋がることがありました。
また、この留学期間中メンタルトレーニングの手法やコンディショニングとの関連性についても受講することが出来、メンタルコントロールの大切さなどを学びました。
今後は、留学で学んだ事を日頃から意識し練習や試合で生かしていきたいです。また、留学での学びをチームに共有しチームの勝利に貢献できるように、日々努力していきたいと思います。

オールブラックスのダンコールズ選手と オールブラックスのダンコールズ選手と

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

ウェリントンは、海に面しており自然も多く「世界で一番風の強い街」とも言われています。そのため雨が降っても現地の方は風が強い為傘を差さずに歩いてる光景が当たり前のことに驚きました。また、日本ではほぼ見られない光景ですがニュージーランドのほとんどの公園にはラグビーポールがあり、小さい子供達がご家族とラグビーボールを蹴り、パスする光景を見て、幼い頃からラグビーボールで遊ぶ環境が整っていることなど、なぜラグビー大国と呼ばれているのかを理解すると共に、「国民から愛されるスポーツ」であることを身をもって体感しました。

河野 悠輝選手(プロップ)

──練習の中で感じたことを教えてください。

常に高い意識を持って厳しい練習に取り組んでいたので、試合が近づくにつれチーム全体の集中力とスキルが向上していくことを感じました。
特にフルコンタクトの練習になると、現地の選手は目の色を変えて積極的に取り組みます。
フルコンタクトトレーニングはそのまま試合に直結するので、選手たちはアピールするために試合と同じテンション・スキルを駆使して取り組んでいました。
全ての練習においてミスに厳しく取り組み、試合ではミスを恐れずにチャレンジするというチームスタイルを体感しました。
言葉の壁もあり現地では、細かいことを伝えたいとき少し苦労をしましたが、聞き手もあしらうことなく「チームメイト」として積極的に耳を傾け親身に聞いてくれたことからコミュニケーションのありがたさや重要性を感じ、個人としてはとても楽しく、非常に価値のある経験ができたと感じています。

ウェリントンにてお世話になったホストファミリー ウェリントンにてお世話になったホストファミリー

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

今回の留学により、アタックでは常にボールを前に運ぶための戦略性と積極性、ディフェンスでは必ず相手を倒す責任感など実践を通じて「人に対する強さ」と「コミュニケーション能力の大切さ」を改めて学ぶことができました。
それらを意識して良いプレーを続けることでチームでの評価が上がり、自然とチームにも溶け込むことができた結果、試合出場のチャンスを多く獲得できました。その中で「スーパーラグビーの前座で、Wellington Westpac Stadiumで試合ができ、かつチームメイトのクラブゲーム100試合目の試合を勝利で祝うことができたこと」「スーパーラグビーのチームであるハリケーンズの現役選手と一緒に試合できたこと」は自分のなかでとても貴重な経験となりました。
また、ハリケーンズの現役選手と一緒に試合した際に、周りを巻き込むコミュニケーション能力と瞬時に情報収集を行い、最良の状況判断をする能力は非常にレベルが高く、どうにかスキルを盗もうと必死になりました。加えて、配下のクラブチームに対して愛情とプライドをしっかりと持っており、チームのために体を張り続ける姿勢は今後のラグビー人生でお手本となる姿であり、今まで以上に意識して取り組むべき姿勢だと感じました。

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

食事に関しては、肉・芋類・温野菜又は焼き野菜を主とし、パン食が多い為、米や生野菜(サラダ)などはあまり食べませんでした。
個人的には肉も芋も大好きだったので、食事には困りませんでした。特に「ラム肉」は臭みもなくとても美味しかったので、ニュージーランドへ行かれる人は、是非一度食べてみてください!
また、街中にはカフェが点在しており、早朝トレーニング等も練習メニューの中にあったので、トレーニング後にはよくカフェでブランチをしたりしました。

辻井 宏介選手(フランカー)

──練習の中で感じたことを教えてください。

NZでは特に新しい練習をやったとかはなくて日本でも行っている基本練習をアカデミーやクラブチームでもやっていました。
現地の選手はオンとオフの切り替えにメリハリがあり、特にコンタクト練習が始まった瞬間から100%の強度でやっていました。
苦労したことは試合中のコミュニケーションです。練習中はプレーの合間の時間が長くあるのでコミュニケーションを取れますが試合中になるとプレーの合間の時間が短くてコミュニケーションを取りきれないことがありました。

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

NZ選手のオン・オフの切り替えの早さは本当にすごいなと感じました。
オフからオンはもちろんですが、オンからオフが日本人とは全然違って試合に負けたとしてもロッカールームやアフターマッチファンクションなどで騒いだりしていて、いい意味でしっかりと切り替えができているなと感じました。
ドコモでは試合に負けるとロッカールームやアフターマッチファンクションで静かなことが多いので、そこをしっかりと切り替えて楽しむことで、オフからオンもしっかりと切り替えていけるのかなと思いました。

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

食事は思っていたよりもずっとおいしかったです。
特にホストファミリーが作ってくれたラム肉は僕が日本で食べたのとは違い新鮮で臭みがなく本当においしかったです。
また、ウェリントンはカフェが有名な街だったので食事や試合前日にはリラックスをしにお茶にいきました。

杉下 暢選手(ロック)

──練習の中で感じたことを教えてください。

渡航後最初の練習における印象は、「かなり荒い(粗い)プレーをする」ということでした。特にFWの選手はショートステップなど一切使わず、フィジカルを生かし真っ向から衝突してくることが多々ありました。相手が小柄な選手だと、意気揚々とぶつかってくるのです。しかし、ボールキャリアの姿勢やボールセキュリティー、フォロワーの寄り等のマイクロスキルは、所属したクラブにおいて日本人の方が上手だと感じたので(スーパーラグビーレベルになるとマイクロスキルの精度も高い)、フィジカルや激しさにさえ慣れてしまえば通用することを体感し、自信を持ってプレーすることができました。ただ、一定レベルのフィジカルがないと自分の持っているスキルを活かしきれないので、「ラグビーはフィジカルスポーツである」ということを再認識させられました。

河野さん・うっしーのチームと試合 河野さん・うっしーのチームと試合

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

今回の留学では、チームメイトとのグランド内・外でのコミュニケーションが最重要だと再認識しました。なぜなら、コミュニケーションが取れるようになってくると、チーム内で自分の居場所ができ、とてもプレーしやすくなりました。結果、信頼感も生まれ、試合でボールをもらえるチャンスが増えました。
この経験を活かし、ドコモは日本人選手同士はもちろん、外国人選手ともどんどんグランド内・外でコミュニケーションをとり、チームメイト全員が持っている力を最大限発揮できるようにする必要があると思いました。

留学メンバー全員でハリケーンズのグランドにて写真撮影 留学メンバー全員でハリケーンズのグランドにて写真撮影

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

ホストファミリーとの生活はとても充実していました。自分から皿洗いや掃除、薪割りなどを手伝うことでホストファミリーとの距離が縮まっていき、ジョークなども言い合える仲になっていきました。
最終日の別れる際には、またいつでも帰って来いと言ってもらえたので、何年後かに成長した姿を見せたいと思います。

三浦 豪選手(フランカー)

──練習の中で感じたことを教えてください。

アカデミーでは、日本から留学にきている選手でスキル練習をしていました。ドコモの選手が多かったのでシェイプを使ったアタック等も練習することができました。また、他のチームから同じポジションの選手も留学しており、テクニックを学ぶこともあり日々の練習やウエイトトレーニングでは刺激を受けました。
クラブチームでは、週2回しか集まらないなか、コンタクト練習とフィットネスのトレーニングをメインに活動していました。NZの選手たちはコンタクトにおいて「全力で頑張ってやる」ではなく「好きで仕方ない」という印象を受けました。試合でも体を思いっきり当てることを「頑張っている」のではなく「好き」であることから、全力でチームに貢献している姿は見習うべき姿勢だと感じました。

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

留学当初は積極的に意思を伝えなければ、何も得られず時間が過ぎ終わってしまうと感じました。特に語学学校の先生には異文化、異言語の中、間違えを恐れず積極的になることが1番だと教えられ、積極的に取り組むことの重要性を学びました。考え方を変えてからは、積極的にコミュニケーションをとることでプレーにも変化があったと実感しています。今後も、何事にも失敗を恐れずチャレンジしていきたいと思います。

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

留学先での移動は主にバスを利用していたのですが、日本とは違い座って乗ることが主になる造りだったことから立ちのスペースは狭かったです。また、事前情報として現地の方はマイペースでゆとりがあると聞いていましたが、少々時間にルーズなところもあり、約2カ月間滞在した中で定刻通りの運行は2度ほどだったことを覚えています。
食事に関しては、ホームステイ先が中国の方だったこともあり夕食は炒め物とお米など日本での食事とあまり変わらないかったことから、日本食が恋しいと思うことはほぼありませんでした。むしろフィッシュ&チップスやハンバーガーといったものが出てくる予想をしていたため、カフェ等に行った時はチャレンジしたりと「食」においては、非常に環境がよく楽しむことができました。

金 勇輝選手(センター)

──練習の中で感じたことを教えてください。

練習開始時のスイッチのONOFFの切り替えが凄かったです。ロッカールームまでは面白おかしく笑い合っていても、一歩グラウンドに足を踏み入れるとものすごく色が変わって、全力でラグビーに打ち込みます。強度の高いコンタクト練習を好み、皆がとても負けず嫌いです。勝負事になると一切手を抜かず本気でプレーし、些細な事でも勝つと大喜びし、負けると本気で悔しがります。イメージとは別で派手なプレーよりも基本プレーをとても大事にし、トレーニングも基礎練習を繰り返し行いました。言語の面で大きく苦労すると思っていたのですが、グラウンド内では言葉の壁をそんなに感じる事はなく、大事なのは自己主張をはっきりすることだと感じました。

チームメイトの仲良しBKと チームメイトの仲良しBKと

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

留学を通して一番活かしたいと感じたのは「Let‘s play footy」という考え方です。相手の状況を観察せずスタッフから与えられた事前の戦術戦略を忠実に遂行するよりも、現場の判断(自分自身の決断)が大事だという意味です。NZではグラウンド上に年齢の上下における遠慮は一切存在しておらず、皆が平等な立場でプレーしていましたし、自己主張や発言量も多いように感じました。自身の昨年のプレーを振り返ったとき、周囲についていくだけで必死でした。ラグビーを始めた頃の純粋に楽しむ気持ち、自分で考え相手の裏をかくプレーが成功した時の喜び、など忘れていたものに気づくことが出来ました。誰かの評価ばかりを気にしてミスを恐れ、安全な選択をするだけではなく、グラウンド上では自身が主人公となって、自信をもって「Let‘s play footy」することが成長のカギだと感じました。レッドハリケーンズでも積極的に個性を出し、練習中から遠慮せず貪欲に取り組みたいと思います。

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

NZではウェリントンアカデミーとクラブチーム2つに所属し、早朝と夜に分かれて2回ラグビーをしていました。空いた時間は自主的にジムに通い身体を鍛え、ホームステイ先では毎日ラグビーを見ながら食事をしたりしました。スーパーラグビーの試合も3度観戦しに行けたりと、まさにラグビー漬けの日々でした。
反面、休みの日は切り替えて少しラグビーから離れカフェでゆっくりくつろいだり、マリンスポーツをしたり、観光に出かけたり、ホームパーティーに参加したりしてリフレッシュしていました。NZは自然豊かでとても街並みがきれいです。人々は皆陽気で温かい人ばかりです。今回の留学を通して本当にたくさんのことを学びました。また機会があれば是非もう一度行ってみたいと感じました。

渡辺 義己選手(ウイング)

──練習の中で感じたことを教えてください。

やはりNZは体が大きく、コンタクトの部分で慣れるまでに時間がかかりました。また、ドコモと違い戦術での決まりごとが少なく、ボールを持っている選手の判断に任されているので、状況判断と対応力がとても高く、とても参考になりました。
私は主にWTBやFBで試合に出場したので、周りの選手に指示をすることが求められることから英語で伝えることに苦労しました。
ただ、何かしら大声で叫んでいれば伝わっていなくてもチームメイトが反応してくれるので、「まず発信すること」が大切だと感じました。

──留学経験を通して、学んだこと、それを今後どう生かしたいか教えてください。

この留学を通じて学んだことは、二点あります。
一点目は、「積極的に行動する」ということ。
言葉の壁や知らない土地、文化で考え方や態度が「受け身」になってしまうこともありましたが、自ら行動せず考えない相手に手を差し伸べるということは滅多になかったことから、とりあえず「自分で考え積極的に行動する」ということの重要性を再認識しました。たとえ間違っていても動き出せば、NZの人はとても親切で親身になって助けてくれました。日本でも色々なことに興味を持ち、積極的に行動したいと思います。
二点目は、「コミュニケーションの重要性」。
言語が違うため会話がままならず、とても苦労したことからドコモに在籍している外国人選手のもどかしさや苦労が理解できました。
チームへ合流後は、少しでも周りの選手がコミュニケーションを活発に取れるようサポートしていきたいと考えています。

──ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

NZの人たちは動き出すのがとても早く、体を動かすことを日課としている人が多いと感じました。特に仕事の前にジムへ行き、トレーニングをして出社する人が多く、朝の早い時間帯の方が混雑していてトレーニング機器の順番待ちをすることもありました。
食生活については、パンやパスタ等が主流ですが、私がホームステイした家庭は、夕食時にパンやパスタを食べる習慣があまりなく、肉や魚のメイン、サラダ、ジャガイモという組み合わせが多かったです。
時間については、少しルーズなところがあり、15分くらい遅れることは許容範囲となっています。時間に追われない生活は良いなと思う部分もありますが、集合時間に人が来ないやバスが遅れる等、困ることの方が多かったです。

留学レポート ハミルトン篇