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レッドハリケーンズ ラグビー留学 in ニュージーランド ハミルトン篇

2015年7月31日更新

留学レポート ハミルトン篇

ハミルトンに留学した緑川選手と土屋選手に話を聞きました。

緑川 昌樹選手(HO)
1988年9月4日生まれ
5年目
土屋 鷹一郎選手(LO)
1989年12月4日生
4年目

インタビュー

──留学先と、そこでの主なスケジュールを教えてください。

緑川:今回1ヶ月間ニュージーランドのハミルトンにあるワイカトラグビーユニオン(※1)でラグビー留学をしていました。
一日のスケジュールを簡単に説明させてもらうと、

  • 午前9時から90分程度のウェイトトレーニング。午前6時からの時もありました。
  • 午前11時からワイカトに留学している日本人選手と一緒に、ワイカトのコーチによる60分程度のスキルトレーニング。
  • 午後2時から120分の語学レッスン。
  • 午後6時からトレーニングで、火曜日と木曜日は所属するクラブチームの練習、月曜日と水曜日はITMメンバー(ワイカト州代表の候補選手)に混ざって練習。

といった感じです。

 
午前
ウェイト
トレーニング
9:00~10:30
スキル
トレーニング
11:00~12:30
ウェイト
トレーニング
9:00~10:30
スキル
トレーニング
11:00~12:30
ウェイト
トレーニング
9:00~10:30
スキル
トレーニング
11:00~12:30
ウェイト
トレーニング
9:00~10:30
スキル
トレーニング
11:00~12:30
ウェイト
トレーニング
9:00~10:30
スキル
トレーニング
11:00~12:30
 
リカバリー
8:30~9:30
(各自)
午後
語学レッスン
14:00~16:30
トレーニング
(ITM)
18:00~19:30
語学レッスン
14:00~16:30
トレーニング
(クラブチーム)
18:00~20:00
語学レッスン
14:00~16:30
トレーニング
(ITM)
18:00~19:30
語学レッスン
14:00~16:30
トレーニング
(クラブチーム)
18:00~20:00
 
試合
 
写真

──留学先での練習について、少し具体的に教えてください。

緑川:私はワイカトラグビー協会と、クラブチーム「HAUTAPU」に所属し1カ月間ラグビー練習、試合を実施しました。クラブチームのOBには、現オールブラックスのリーアム・メッサム選手も所属していました。クラブチームの選手は学生もいれば、仕事を朝から夕方まで行い、その足で練習場に来る選手もいます。
クラブ練習は火曜日、木曜日の週2回の練習、そして土曜日の試合です。火曜日の練習内容は、フィットネスやコンタクが中心ですが、基本的なパス、コンタクトスキルももちろん欠かせませんでした。また、木曜日は、コンビやユニットに多くの時間を割き、試合に向け勝つための準備をします。全体の練習は長くても必ず2時間以内には終わります。

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土屋:ニュージーランドでの練習の特徴は、非常に細かいという点ですね。例えば、ワイカトラグビー協会はタックルに関しても3つ以上のマイクロスキルから構成されていると考えていて、タックルのスキルトレーニングの日だったら、タックルというスキルを構成するマイクロスキルの一つだけにフォーカスした練習をする、というぐらい細かくラグビースキルを考えています。
また、個人のスキルアップに凄く特化しているとも感じました。これはおそらく、ニュージーランドでのクラブラグビーやITMメンバーでの練習の最終的なゴールが「スーパーラグビーでのプレー」であり、ワイカトであったら「チーフスの一員でプレーするための人材育成」というのが第一優先にあるのが要因としてあるのかなと思います。
ですので、ラグビースキル向上のノウハウも豊富で、育成の体制もしっかりしているので、1プレーヤーとしてラグビーが上手くなるための環境が整っていると思いました。

──その中で感じたことを教えてください。

土屋:ニュージーランドで改めて感じたことは、そのラグビー人口の多さです。試合に関して言うと、一つのクラブチームに「1st grade」や「2nd grade」、「U 19」、「80kg以下」など多くのカテゴリーが存在していて、ワイカト州という一つの地域だけでクラブチームが10チームもあるんです。土曜日になると1日かけて他クラブの同じカテゴリー同士で試合が行われていたり、本当にラグビーに関わっている人間が多いと感じました。

緑川:クラブの選手に将来の夢を聞くと大半が「スーパーラグビーでプレーすること」と答えます。このクラブチームで活躍すると、州代表、そしてスーパーラグビーに選出されるため、選ばれるためにみんな必死に練習中から100%で取り組んでいます。

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──この経験を通して、学んだこと、今後にどう生かしたいか教えてください。

緑川:ラグビー留学を通じてたくさんの事を気づき学びましたが、その中でも印象に残った事を3つ上げたいと思います。
1つ目、コミュニケーションの大切さ。サインや自分の意思をうまく伝えれず苦労し、英語を勉強しとけば良かったなと感じました。
2つ目、個々のコンタクトやブレイクダウンが非常に強いことです。自分より大きい選手がたくさんおり、タックルを入っても中々こけないです。
3つ目、基本スキルでの細かい部分を徹底。例えば、コーチからタックルの際、足の位置や手の位置など教えられるなどです。
この1カ月間の留学でたくさんの学び経験できた事を嬉しく思うと同時に、このような機会を設けていただいた会社のサポートにとても感謝しています。

今後は、留学で学んだ事を日頃から意識し自身のスキルアップに繋げ、練習や試合で生かせるようにする事。また、留学での学びをチームに還元して、チームの勝利に貢献できるように、努力していきたいと思います。

土屋:今回の留学で様々なスキルのトレーニング方法を学ばせていただきました。またワイカトラグビー協会よりフィジカル面やスキル面のフィードバックを受けました。今回の留学が自分のプレーを見つめ直す良い機会となったと同時に、自分はまだまだ成長出来るという実感を得たので、ニュージーランドで学んだ練習を生かしてこれからも日々精進していきたいと思います。

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──最後に、ニュージーランドでの生活について少し教えてください。

緑川:留学中の1ヶ月間はホームステイをしていたのですが、生活面でも色々な場面で日本とニュージーランドの文化の違いを感じました。
1つは食事についてです。ニュージーランドでの主食はジャガイモやパンが多く、米はあまり食べませんでした。そしてやはりラム肉(羊肉)を食べる機会は多かったです。
次に生活リズムの早さです。ニュージーランドではスーパーマーケットやレストランは、ほとんどが夜9時には閉店してしまいます。24時間営業をしているのはフィットネスジムぐらいです。ニュージーランドの人々は朝早くから活動し、夜は家でゆっくり家族との時間を大切にしていると感じました。

留学前までは、たくさんの不安がありましたが、行くと毎日が新しい発見ばかりで、驚きもありましたが、本当に楽しかったです。
食事では、芋やパンが主食でしたが、私はごはんよりもパンや芋が好きでしたので、すぐに慣れました。お肉も脂身が少なく赤身が多いため食べやすく、食べすぎる事が多かったです。
また、留学前までは、ラム肉は苦手でしたがニュージーランドのラム肉は非常においしく、食べやすかったので、ラム肉が好きになりました。
今後の日本での生活で、ニュージーランドの良かった所を取り入れて生活していきたいと思いました。

土屋:僕が感じたことはニュージーランドにおけるラグビーというスポーツの大きさです。例えばTV放送にしても、1試合のハイライト番組を30分かけて放送したり、試合の生中継番組でもキックオフの30分以上前からその試合の特集を組んで放送するなど、ラグビーがニュージーランドにおいて最も主要なコンテンツであることを感じました。
またニュージーランドの人々は「家族」という繋がりを非常に大切にしているとも感じました。丁度留学中に母の日があったのですが、そのためだけに普段はオーストラリアに住んでいる娘さんが帰国したり、遊びの約束をしていても母の日であることを思い出して慌ててキャンセルするなど、家族に関係するイベントをとても大切にしていると感じました。

留学レポート ウェリントン篇