ラグビーの魅力

試合の流れ

(1) はじまりはキックオフから

はじまりはキックオフから

レフリーの笛の音を合図に、グラウンド中央にて地面にワンバウンドさせたボールを相手陣に蹴り上げ、試合開始!トライを決めるなど得点が入ったあとは、得点された側によるキックオフで試合が再開されます。

キックオフのボールが直接タッチラインを出た場合

相手側は以下のうち1つを選択することができますが、多くのチームはスクラムを選択します。

  • ハーフウェイライン中央でスクラムを組み、キックオフを行わなかった側がボールを入れる。
  • ハーフウェイライン上でラインアウトを行う。ハーフウェイラインより後方でボールが直接タッチラインを出た場合、出た地点からラインアウトを行う。
  • 再びキックオフを行わせる。

(2) ボールをめぐる攻防

攻撃側:パス・ラン・キック

はじまりはキックオフから

キックオフで上がったボールをキャッチしたチームは、パス・ラン・キックを駆使しながら前進していきます。

パス
パスは自分より後方または真横にいる選手に出すことができます。
ラン
ボールを持った選手は相手に捕まらないように、ゴールラインを目指して走ります。相手に捕まらないように、腕を使ってかわす技術をハンドオフといいます。
キック
キックは前進するための大きな手段となります。相手陣地深くに蹴り込むロングキックや、高く蹴り上げるハイパントキック、走りながらチョロッと蹴るチップキックなどがあります。

起こりやすい反則

スローフォワードレフリーの動作
パスを前方に出した場合は、相手ボールのスクラムとなります。
ノックオンレフリーの動作
ボールが選手の手や腕に当たって前に落ちた場合は、相手ボールのスクラムとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

防御側:タックル・チャージ

防御側:タックル・チャージ

ボールを持つ選手へのタックルや、キックを阻むチャージなどを繰り返しながら、相手の前進を阻止、ボールの奪取を目指します。

タックル
ボールを持っている選手を、相手選手が1人または複数の選手で地面に倒した場合、タックルが成立します。
チャージ
相手がキックしたボールを身を挺してブロックすることです。

起こりやすい反則

オブストラクションレフリーの動作
ボールを持っていない選手の動きを、手や体などで妨害するとペナルティとなります。
ノットロールアウェイレフリーの動作
タックルで相手が倒れたら、速やかに相手を離さなければペナルティとなります。
ノットリリースザボールレフリーの動作
タックルで倒された選手は、直ちにボールを手放さなければペナルティとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

(3) 様々な局面

ボールをめぐって、いよいよ激しくなる攻防。局面に応じて、主に次のような展開が繰り広げられていきます。

ラック

ラック

タックル成立後、地面にあるボールを、両チームの選手が体を密着させて奪い合うプレーです。足を使ってボールを掻き出すことはできますが、手は使えません。

見どころ
ラックの精度により勝敗が大きく左右します。攻撃側は防御側にボールを奪われないように体を張ってボールを守ります。相手選手より早くタックルポイントに駆けつけると有利です。

起こりやすい反則

オフサイドレフリーの動作
ラックに参加していない選手が、最後尾でラックに参加している味方側の選手の後ろ足より前からプレーに参加した場合、ペナルティとなります。
オーバーザトップレフリーの動作
相手側に倒れ込み、ラックの中のボールが出るのを妨げた場合はペナルティとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

モール

モール

ボールを持った選手が立っている状態で相手選手に捕まり、ボールを持った選手を中心に、両チーム1名以上(計3名以上)の選手が、組み合った状態でボールを奪い合うプレーです。

見どころ
密集した選手が相手ゴールラインに向かい押し合うフォワード同士の意地と意地のぶつかり合い。チームワークとパワーが要求されます。

起こりやすい反則

コラプシングレフリーの動作
モールは常に立った状態を維持しなければならず、倒れこんだり、故意に崩した場合はペナルティとなります。
オフサイドレフリーの動作
モールに参加していない選手が、最後尾でモールに参加している味方側の選手の後ろ足より前からプレーに参加した場合は、ペナルティとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

ラインアウト・クイックスローイン

スローワー スローワー ジャンパー ジャンパー

ボールがタッチラインの外に出た場合、「ラインアウト」もしくは「クイックスローイン」でリスタートします。サッカーで例えると「スローイン」に相当します。
「ラインアウト」は、タッチラインに対して垂直に並んだ両チームの列の間に、タッチラインの外から真っすぐボールを投げ入れ、両チームでボールを取り合います。
「クイックスローイン」は、タッチラインを出た場所から投げ入れる側のゴールラインまでの間であれば、「ラインアウト」の形成を待たずに、タッチラインの外から自分より後方、または、真横にいる選手に投げ入れることができます。
どちらも、ボールを投げ入れた時点でプレーが再開します。
投げ入れる場所は、ボールを蹴った位置・出た位置・バウンドの有無によって異なります。

見どころ
「ラインアウト」は、長身の選手が一番活躍する場面であり、複雑なサインプレーを駆使して相手のプレッシャーをかわしボールを確保します。

起こりやすい反則

ノットストレート(ラインアウト時)レフリーの動作
ボールは真っすぐに投げ入れなければならず、違反した場合はペナルティとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

スクラム

スクラム

軽度の反則があった場合にリスタートするのがスクラムです。両チームのフォワード8名同士が組み合い、その間に投げ入れられたボールを足で掻き出し、最後尾の選手が拾い上げることで、試合が再開されます。

見どころ
フォワードの選手8人がひとつの塊となりスクラムを組めるかがキーポイントです。お互いの駆け引きや、屈強な選手たちがぶつかり合う衝撃音にも注目です。

起こりやすい反則

ノットストレート(スクラム時)レフリーの動作
ボールは真っすぐに投げ入れなければならず、違反した場合はフリーキックとなります。
コラプシングレフリーの動作
相手の袖を引き下ろすなど、スクラムを故意に崩した場合はペナルティとなります。
アーリーエンゲージ
レフリーがコールする前に動いた場合はフリーキックとなります。

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

協力:原田 隆司さん((公財)日本ラグビーフットボール協会 公認)

(4) トライ・ゴールを決めて得点を獲得

得点は以下の方法により得られます。

トライ(5点)

トライ(5点)

相手陣のインゴールにて、最初にボールを置くとトライとなります。さらに、トライをした場所から自陣に向かい真っすぐ下がった場所から、コンバージョンキックの機会が与えられます。

コンバージョンゴール(2点)

コンバージョンゴール(2点)

トライの後、コンバージョンキックの機会が与えられ、キッカーがボールをゴールポストに蹴り込みます。Hのクロスバーの上を超えれば得点になります。

ドロップゴール(3点)

ドロップゴール(3点)

プレー中に、選手がボールを地面にワンバウンドさせてから、ゴールポストに蹴り込みます。Hのクロスバーの上を超えれば得点になります。

ペナルティによる得点

ペナルティトライ(5点)
相手チームの反則がなければ、間違いなくトライを得られていたと認められた場合は、ゴールポストの中央にペナルティトライが与えられます。
ペナルティゴール(3点)
相手チームの反則などによって、その地点からゴールポストを狙うキックにより得られます。Hのクロスバーの上を超えれば得点になります。

(5) ノーサイド(試合終了)

(5) ノーサイド(試合終了)

試合終了のホーンが鳴り、ロスタイムの経過後、レフリーの笛を合図にノーサイド(試合終了)となります。

ラックやモールが組まれているなど、攻防が進行中の場合は、ラインアウトなどで試合が途切れた時点でノーサイドとなります。

豆知識 なぜ試合終了をノーサイドっていうの?

「試合の中では激しく競い合っても、試合が終われば、どちらの側(サイド)もなく、勝ち負けを離れて互いの健闘を讃え合う」という、ラグビーの基本理念からきています。ラグビーが「紳士のスポーツ」と呼ばれる所以でもあります。
なお海外では「フルタイム」と呼ばれるのが一般的のようです。