レッドハリケーンズ

[選手対談]緑川 昌樹・秦 一平・佐藤 大朗

インタビュー第三弾は職場を同じくするこの三人。
3年目 緑川昌樹、2年目 秦一平、ルーキー 佐藤大朗。
冗談を交えつつも、言葉の端々に感じとれる固い絆。
先輩後輩の垣根を越え、いちラガーマンとして、一人の人間として、仲間としてお互いを信頼し尊敬しあえる関係がそこにはあった。

イントロダクション――先輩・後輩の関係

― 今日は3年目の緑川選手と、2年目の秦選手、1年目の佐藤選手ということで。先輩、後輩という関係ですけど、3人は普段仲いいんですか?

緑川
どう?(笑)
佐藤
俺は本当に仲良くさせてもらってます(笑)先輩方がどう思ってるかは分からないですが。

― 陰で聞いた方がいいですか?(笑)

佐藤
いつもは直接言われてるんで。

― 3人とも神戸支店での勤務ですが、職場でも3人一緒にいることが多いですか?

佐藤
そんなでもないです。
 秦
フロアーは一緒なんですけど、部署が違うので。
佐藤
仕事の内容も違いますからね。
緑川
何か仕事で共通する業務があれば、少し話す程度です。資料作成の際にどうするかっていう話とかね。
 秦
共通の業務以外のときは、ばらばらですね。

― 練習があるときは3人一緒に行くんですか?

緑川
ばらばらです。仲悪いとかじゃないですけど、時間がやっぱり合わないんで。

佐藤選手について

― 最初に1年目の佐藤選手について伺いたいと思います。
緑川選手と秦選手から見た佐藤選手ってどんな人ですか?

緑川
まじめですね。いいように言えば、第一印象は硬派(笑)
 秦
第一印象も、名前もそうですけど、めっちゃ慶応ボーイ。

― 話してみて、第一印象は変わりました?

緑川
そんなに変わらないです。とにかくしっかりしてますね。僕の同期の菊地新の何から何まで全部コピーした感じのやつが入ってきたなってペペ(秦選手のニックネーム(後述))とかと話してました。雰囲気も似てますし、しゃべり方とか、こんなにも似るかみたいな。

― 佐藤選手のプレーを見て、思うことってありますか?

緑川
すごく泥臭い。本当に努力家で、すごく向上心が強くて、練習が終わった後も「一緒に練習やりましょう」と声をかけてきます。僕のいい刺激になっています。

― 秦選手はどう思いますか?

 秦
そんな感じです。(笑)。
佐藤
本当ですか?
 秦
はい。(笑)
緑川
彼は自分の信念とか、嫌なこととかでもしっかりと伝えるタイプです。
練習中も、こうしてああしてって言ったら「じゃ、こうしてください、僕、こうするんで。」って感じで、すごく自分の意見を持ってますね。頭いいし、考え方もしっかりしてるから理論で返されそうなイメージなんですけど、相手の意見も尊重できるんで、その辺やりやすいと思います。
インタビュー風景

秦選手について

― では次、秦選手に対して。佐藤選手はどんなふうに思いますか?

佐藤
会社では一応指導係みたいな感じで秦さんに見てもらってるんですけど、すごい気にかけてくれますし、練習中もコミュニケーションを取ってくれて「今のところはこうした方がいいよ」とか言ってくれるので、頼りになるなって思います。
 秦
お手本みたいなコメント。(笑)
緑川
例文みたいなこと言うなよ。(笑)
佐藤
一応下手なこと言えないんで。(笑)

― 第一印象ってどんな感じでしたか。

佐藤
小さくても、明治大学のすごくでかいフォワードをまとめて、試合にもずっと出てたので、すごいなと思ってました。僕は秦さんと一緒にプレーできるってことが楽しみなんです。
これまで、何回か練習試合をしたことあるんですけど、でかい相手に対してもぐいぐい行って、小さいんだけど、大きく見えるような感じで、頼りになる先輩です。

― 先輩、緑川さんから見た秦選手は?

緑川
ひと言で言えば「小さな巨人」ですね。この小さい体でトップレベルでプレーして、見ている人に夢と希望を与えるような選手ってすごいと思います。多分かわいいキャラのイメージやと思うんですけど、人に何を言われようと自分が違うと思えば絶対違う、みたいなところがあります。自分の芯を持ってますし、それが良い意味でラグビーに出てるかなと思います。
 秦
ありがたいです。
緑川
敢えて2人を比べてみると、多分、(佐藤)大朗は何事にも興味はある好奇心が旺盛なタイプだと思います。ぺぺは好奇心はあるんですけど、少しこだわりが強いかなと思います。大朗もそういう部分あるけど、ぺぺよりこだわりは強くないのかなと思います。

― ところで、秦選手のあだ名は「ペペ」さん?

 秦
そうですね。小学校からずっと。多分、名前の「一平」からって感じだと思います。
インタビュー風景

緑川選手について

― では秦選手と佐藤さんから見て、先輩・緑川選手はどんな選手ですか?

緑川
いいよ、思ってること言って。(笑)
佐藤
僕は高校からラグビーを始めたんですけど、無名校で、花園に出場するようなチームじゃなかったですけど、当時花園で活躍してたのが東海大仰星高校で、そのときのキャプテンが緑川さんでした。僕の中のヒーローというか、レベルも高いし、同じ高校生じゃないなって思う部分がありました。すごい人がいるなって。その人と同じチームメイトになれるなんて、すごい期待感っていうか、うれしい思いがあって入社しました。そしたら支店も同じで、いま研修でお世話になっているドコモショップも、2年前に緑川さんが行ってた同じドコモショップだったりして、いろいろな共通点があるので気にかけていただいて本当に良くしていただいてます。練習も一緒にやってくれたり、タックルなどのスキル面も丁寧に一から教えていただいて、頭が上がらない頼りになる先輩っていう感じです。これは本音です。(笑)。面と向かって言うと、嘘だろうみたいな事言われますけど(笑)。

― 高校のときからすごい選手は噂になるもんなんですね。

佐藤
花園の、しかも優勝してるチームのキャプテンでしたし。今同じチームの千布さんとかもそのとき決勝に出てて、その試合を何回も見たんで、すごく印象に残ってます。大学でも、練習試合とかで1〜2回試合したことがあって、そのときですら感動だったのに、今同じチームにいるみたいな、僕だけしか分かんない感覚かもしれないですけど、すごくうれしいです。面と向かっては言えないですけど(笑)。

― 秦選手から見てどうですか?

 秦
僕も高校で優勝したときのキャプテンっていうのが、一番大きなイメージですね。大学でもキャプテンされてて、リーダー気質っていうか、まとめるのが好きな感じがします。あとは負けず嫌いな感じ。僕が言えることじゃないんですけど、負けず嫌いだなというのは、いろんなとこに感じます。

― それは仕事においてもプレーにおいてもですか?

 秦
仕事のときは控えめで、ちょっとした時に何かそういう感じが出てたりとか。ラグビーになったら当然ですけども。

ラグビーをはじめたきっかけ

― 佐藤選手は高校時代サッカーをされていたとのことですが、何がきっかけでラグビーやろうと思ったんですか?

佐藤
父親がラグビーをやってたので「ラグビーはいいぞ」って良く聞かされていました。高校進学の時は、サッカー部に入るつもりで高校を選んだんですが、その仮入部期間中に、ラグビー部の方々がすごい楽しそうだったんで、1回体験で行ってみようと思って試しに行ってみたら、すごく雰囲気が良くて楽しい人がいっぱいいたので「ああ、じゃ、ここでいいかな。」と思ってそのまま入部しました。だからサッカー部に仮入部はしたものの、1回も行かずにそのままラグビー部に入っちゃってます。高校生になったら違う事にチャレンジしてみようかなっていう思いもありましたけど、まさかここまで続けられるとは思わなかったですね。

― 緑川選手はいつ、どんなきっかけでラグビーやり始めたんですか。

緑川
僕もずっとサッカー少年で、サッカーするには太ってたんですけど、そのわりにはちょろっと走れたので、ラグビースクールのコーチをしている先輩のお父さんに小学3年生の頃からずっと誘われてたんですけど、痛いのが嫌やったんで行かなかったんです。小学5年生の終わりぐらいに、たまたまサッカーがない日があって、ラグビースクールに行ったのがきっかけです。ラグビーが面白かったんで入りました。

― やっぱりサッカーよりもラグビーの方が、やってみたら面白かったですか?

緑川
正直とんとんぐらいでした。中学校ではずっとサッカーとラグビー両立していたんですが、高校では二足のわらじは履けないんで、どうしようかって迷いました。でも、サッカーはその時点で10年ぐらいやってたんで、ラグビーをやってみようかと思って決めました。

― 秦選手はどうですか?

 秦
僕は小学4年生のときに始めたんですけど、友達から「ラグビーやろう」と言われて、見学に行ったら同じ小学校の同じクラスの人がやってたこともあって入りました。普通にラグビーがどういう競技かも知らなくて、でもちょうど何もやってなかったのでやろうかなと。こういう競技って知ってたら入ってなかったかもしれないです。(笑)。

― ラグビーを始めてから、他のスポーツをやろうとか、思わなかったですか?

 秦
そうですね。もともとクラブチームでやってたんですけど、中学校入ったときも、たまたまラグビー部があったんで、他の部活はあんまり考えなかったです。

― ラグビー選手の中では体が小さい方ですけど、それに対して、だから俺はこう頑張るみたいなことってありました?

 秦
背の順で並ぶとずっと一番前やったんです。中学校ではラグビーの試合に出るのに大きいのはあんまり関係なかったので、みんなと同じようにやりたいなって感じでやってました。

葛藤

― やめようって思ったことあります?もう、つらいなっていう。

緑川
あります。大学1回生のときですけど、自分の思ってるレベルと大学のレベルに、あまりにもギャップがあるっていうか「みんな、ラグビーが好きじゃないんかな」という意識の差を感じました。言い方悪いですけど、就職のために使うって平気で口にしてるやつもいれば、片や僕はレギュラーでずっと出たいっていう気持ちがあって、そういうことで葛藤してたときに「こんなところでやってていいんかな」っていうのがありました。だけど、それでやめなかったことが、今につながってますからこれからもしっかり自分を信じてラグビーをやりたいと思います。でも本当にそのときは、やめようかなって考えましたね。

― キャプテンになってから、チームは変わっていったんですか?

緑川
そうですね、チームの雰囲気は変わっていきました。関西で5位〜7位とか、そんなに強くないチームだったのが、2回生になったときに同志社大学に勝ったのがきっかけでチームが飛躍して、その頃からみんなの意識が変わってきましたね。まだまだ関東には対抗できないですけど、やっと、関西レベルでは1〜3位には入れるレベルになってきたんじゃないかなと思います。

― 秦さんはつらい時期ってありましたか?

 秦
きついとかはあったんですけど、やめようっていうのはないですね。小学校の時に、みんながやめるって言いだしたんで、じゃ、僕もやめようかなって思ってたら、みんなやめなかったんで続けました。(笑)

― 子どものときによくありがちなパターンですね。

 秦
はい、みんなに流されて。それぐらいですかね。

― 佐藤さんは?

佐藤
僕は特にないです。みんなよりもラグビーやってる期間が少ないんで、まだ嫌いになってないかなっていう感じです。
逆に社会人チームでもうちょっとやったら、成長できるんじゃないかなって思ってます。

ケガについて

― これまで大きな怪我とかはなかったですか?

 秦
僕は1回鎖骨が折れたんですけど、でも休んだのは1〜2カ月ぐらいです。試合中に、ちょうど変な感じでぶつかって、そのときぐらいです。

― 怪我しないようなプレースタイルを意識されてますか?

佐藤
体の使い方とかはあるんじゃないですか。
 秦
無理しない倒れ方とか。
緑川
これ以上いったら怪我するやろうなとか、何となく体が反応するとは思います。
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